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張り詰めた空気が周りを覆う。
会話に参加していない私でさえ息が少し詰まった。

そんなとき、水柱様が沈黙を破った。


冨岡「俺は…俺は嫌われてない。」

炭治郎「!?」

胡蝶「!?」

「!?」


……今なんて仰った???

私の理解が追いつかぬ間に今度は蟲柱様が続ける。


胡蝶「ああそれ…すみません。嫌われている自覚がなかったんですね。余計なことを言ってしまって申し訳ないです。」

冨岡「っ…」

炭治郎「!?」


何なんだろう、このやりとりは。
水柱様も傷ついてしまった感じがする…。


胡蝶「坊や。」

炭治郎「は、はい!」

胡蝶「坊やが庇っているのは鬼ですよ。危ないですから離れてください。」

炭治郎「っ違うんです!いや違わないけど…。妹なんです!俺の妹で、それで…」

胡蝶「まあ、そうなんですか…それは可哀想に…。…では、苦しまないよう、優しい毒で殺してあげましょうね。」

炭治郎「…!」


このままではまずいのではないか。
他の鬼とは全く違う気配を持つあの女の子を斬ってもいいのだろうか。


止めようしたが、水柱様が男の子に逃げるよう指示した。


男の子が走り去った後、

胡蝶「これ…隊律違反では?…あなたもですよ?無神さん。」


「……私にとってこんな衝撃的なことが続く状況を見ていれば、出る機会も逃しますよ。蟲柱様。」


見ているだけだった私にも問題があるけれど。


胡蝶「……まあ私はひとまず、あの子を追いかけますよ。冨岡さん、通してくれませんか?」


冨岡「……」


水柱様が無言なので、蟲柱様は顔に黒い笑みを浮かべている。

そのままおふたりは斬り合いを始めてしまった。



ーーーー


何度か2人の刀がぶつかったところで、


胡蝶「本気なんですね冨岡さん。まさか柱が鬼を庇うなんて。」

冨岡「……」


本当に喋らないんだな、水柱様って…。


胡蝶「あなたがその気だろうと、私はここで時間稼ぎに付き合うつもりはありませんので。…では、ごきげんよう。」



その場で胡蝶様は跳び、姿を消した。

私も追いかけようとしたが、


冨岡「俺が胡蝶を追う。無神は炭治郎の方へ行ってくれ。」

「………あの男の子のことですね?わかりました。」

いきなり名前を出すものだから少し混乱した。

私が返事をすると、水柱様は蟲柱様を追いかけていった。

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奇跡 叶(プロフ) - 頑張ってくださいね!いつも楽しみに読んでいます! (2022年10月3日 22時) (レス) id: d4674379cc (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - わああ!!ありがとうございます!!ログイン初のお気に入り登録が私の作品だとは……!めっちゃ嬉しいです!しかも神作品だなんて!まじで感謝です!嬉しすぎます! (2022年10月3日 19時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
奇跡 叶(プロフ) - ログインしたので初めて、お気に入りに入れさせてもらいました!こんな神作品を作っていただきありがとうございます! (2022年10月3日 2時) (レス) id: d4674379cc (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - めちゃくちゃ遅れました!ありがとうございます!直しときました!!(完全に私の名前でしたねこれ。) (2022年9月13日 20時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
- 8話の柱合会議のところで、名前がサキになったりツバキになったりしてるんですけど、間違いではないですか?間違えじゃなかったらとっても申し訳ないです…返答お待ちしてます。 (2022年7月3日 13時) (レス) @page10 id: d423b81b26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩弥 Ayami | 作成日時:2021年12月25日 21時

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