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泣きながらもしげに手を引かれ
みんなが居なくなった教室へ。
「A？何があったん？」
「ううん！大丈夫！さすがに
これはびっくりしたけど..。
でも特に変わった事も無いし
私と誰かの事間違えたのかなぁ..」
しげには..言えない..。
きっとすごくすごく心配するから。
「とりあえず俺のジャージ着とき？
風邪ひいてまうから。着替えな。」
「ごめんねしげ..ありがとう..。」
淳太くんにも神ちゃん先輩にも
のんちゃんにもしげにも言えない。
みんな優しいからきっとすごくすごく
心配するだろうから。まだ大丈夫..。
肩で息をしながらのんちゃんも
慌てて教室に戻ってきてくれた。
「先生には上手いこと言うといたけど..
A大丈夫なん？なんでこーなったん？」
「小瀧、もう聞かないでおこや？
別にAの事は俺らが守ればええやん。」
「せやけど..こんなんひどすぎひん？」
「見つけたら絶対許さへんけどな。」
ほら..しげとのんちゃんはやっぱり
そうやって優しく心配してくれてる。
私も強くならないとだよねっ..。
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作者名：えぴたん | 作成日時：2019年8月24日 22時
