⇒ 最甘彼氏《淳太くん》 third. (ページ1)

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あの日から毎日毎日上履きには
嫌がらせの手紙が入っているけど
負けない！と言い聞かせてきた。

いつものようにしげとのんちゃんと
移動教室に向かっている途中に、

「トイレ行ってくるから先に行ってて？」

「ええよ、待っとるから行ってきーや？」

しげとのんちゃんは女子トイレから
少し離れたところで私を待っていた。

トイレの個室から出ようとした瞬間

ーーーーーえっ。冷たっ。

一瞬何が起きたのかも分からなかった。

こんな漫画みたいな話ありえるの？

しかも自分に？なんて少し冷静でいる
自分にびっくりしたけど上から大量の
水をかけられたんだとすぐに理解した。

髪の毛からつま先の方までびしょびしょ。

トイレを出るとびしょびしょな私を見て
のんちゃんとしげが焦って走ってきた。

「A！なんやこれ！どないしたん！」

のんちゃんは着ているブレザーを
ふわっと私に掛けてくれた。

「とりあえず..１回教室戻ろか..？

小瀧、悪いねんけど先生に事情
上手いこと説明しといてくれん？

俺、Aと教室戻っとくわ..」

「しげ、よろしくな？
Aすぐ風邪ひくから気を付けてあげて」

しげとのんちゃんの優しさに今まで
我慢してきたものが全部涙に変わった。

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