⇒ 最甘彼氏《淳太くん》 second. (ページ49)

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淳太くんからは

「お昼、寂しかったで。」

と、だけLINEが入っていた。

「ごめんね、友達の相談聞いてて..」

誤魔化したけど..大丈夫かなあ。

淳太くんだけではなくてしげも
のんちゃんもなんて言おう..。

しばらくまたみんなと離れれば
きっとこの嫌がらせも終わるだろうし

笑い話に出来た時にみんなにしよう..

放課後しげにものんちゃんにも適当に
言い訳をして先に帰っててと伝えて
少し教室でそんな事を考えながら
みんなが帰るのを窓の外から見ていた。

いつのまにか夕方になっていて
私も1人で教室を出た。

ーーーーー1人、久しぶりだなあ。

校門をくぐると

「A♡待ってたで♡」

「...のんちゃん」

「もう暗くなってきとるし1人で
帰すなんて心配で出来ひんもん！」

笑いながら一緒に帰ろや？なんて
頭をぽんぽんと撫でてくれた。

夏休みがこないだに感じるけど
いつのまにかすっかり秋めいて
肌寒くなってきている時期。

1つ上の淳太くんは毎日予備校で
授業も私たちより早く終わって
なかなか一緒に帰る事も減ってた。

「ごめんな？ほんとはもっと
一緒に居たいねんけど..」

なんて自分も大変なのに私の事まで
気を使ってくれる淳太くんはやっぱり
優しくて、大人で、余裕があって..。

「のんちゃん、ごめんね..？」

「ええねん！いつか唇王子から
奪還したろうと思ってるから
ちょっと抜けがけしときたいのと
なによりAと一緒におりたい♡」

のんちゃんは昔から私に元気がないと
いつもこーやって笑わせてくれてた。

家まで送ってくれたのんちゃんは

「なんかあったら言うんやで？」

なんて少し寂しそうに眉毛を下げた。

次の日もその次の日も学校に行くと
上履きの中にはひどい事が書かれた
紙が入っていたけど、こんな事くらい
気にしないっ！と決めていつも通り

しげとのんちゃんと神ちゃん先輩と
大好きな淳太くんと過ごしていた。

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