⇒ 最甘彼氏《淳太くん》 second. (ページ47)

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「A、小瀧やん。おはよ」

しげとのんちゃん。
いつものように教室に行くのも
なんだか少しためらってしまった。

「おはよ！
ちょっと職員室寄ってから
教室行くから先行ってて？」

「教室で待ってるな♡」

上履きに入っていた紙を
ぐしゃぐしゃにしてまた
制服のポケットに入れた。

学校で同じ学年からも後輩からも
かっこいいなんて騒がれている
淳太くん。その淳太くんの彼女の私。

誰にでも優しくて笑った顔が可愛い
なんでも器用にこなす神ちゃん先輩も
モテるし、こないだも告白されていた。

しげものんちゃんも可愛い子に告白
されても毎回お断りしているのも..

そんなみんなとなんの取り柄もない
私が一緒にいたらそりゃこうなるか..

思わず涙が出そうになった。

教室に戻るといつものように
しげとのんちゃんがふざけてて

「Aー！遅いで！」

「ごめんなんか体調悪くて..」

「どしたん？A大丈夫なん？
保健室いく？連れてったるよ？」

優しく頭を撫でてきたのんちゃん。

「のんちゃんほんと大丈夫だから
ちょっとほっといてくれるかな..」

その瞬間の寂しそうに眉毛を下げて
「ごめんな？」と謝るのんちゃん。

のんちゃんが悪いわけじゃないのに..

私が我慢すればいいのに..
のんちゃんを傷つけてしまった。

「A？体調わるいん？
淳太呼んできたろか？」

「ううん。保健室行くから
今日は2人で行ってきて？」

「淳太にそーやって伝えとくわ。」

「淳太くん、受験で大変だし
心配かけたくないから大丈夫！

今日は友達とご飯って伝えといて..？」

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