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《junta side》
しげの気持ちは何となく分かってた。
ただ気づかないフリをして逃げてきた。
Aのことが好きすぎて余裕がなくて
でもAを渡す気なんてなくて..。
しげは男らしくて自分がどれだけセコくて
情けないか思い知らされた。
でもな、ほんまにAが好きやねん..。
「A？ちょっと俺神ちゃんと少し
勉強してもええ？しげあっちにおるから
あの幼稚園児構っといてくれへん？」
俺がしげにしてあげられることなんて
もうこれくらいしかないねん..。
Aもしげも大切すぎてどっちも
失いたくない欲張りな俺を許してな..
「うん！幼稚園の先生してくるね」
なんていつもみたいに可愛い笑顔で
しげの方に小走りで走っていくA。
「勉強なんかせーへんくせに笑。
淳太もキザなことすんねんな。」
なんて神ちゃんには説明しなくても
全部何があったか分かってるんやな。
「ええねん。何が正解か分からんけど。」
「まぁ淳太が考えてる事しげには
ちゃんと伝わってると思うで？」
神ちゃんの一言一言に救われた。
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作者名：えぴたん | 作成日時：2019年8月17日 9時
