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ミレイside


Aちゃんと別の部屋に通されたなぁ、

なんて考えながらドアを開けると

他の参加者が化粧をしたり着替えたりしていた。


その奥に、1人日本人の女の子がいた。


Aちゃんと合わせたら3人か。

名前はハナというらしい。


着替えを済ませると

自己紹介の時間が迫ってきたので


私たちは登場の入り口まで向かった。


でも、Aは一向に来ない。



大丈夫かなぁ…


そんなことを考えていると

軽快な音楽とともに


1人ずつ、自己紹介する時間が始まった。



1人、また1人と終わり


ついに最後の1人である私の順番が来た。


「日本から来ました、ミレイです。歌が得意なので、〇〇を歌います。聞いてください。


〜〜〜♪


全力で頑張りますのでよろしくお願いします。」



ジョンウォン「歌が上手ですね?16歳とは思えません」


ニキ「ミレイさんは日本人だよね?あなたの歌声にはとても魅力があっていいと思う。」


ミレイ「ありがとうございます」


安堵していると、突然


ピーポーピーポーピーポー


警報音のような、音が鳴った。


ん?なにこの音


メンバーも困惑してるから


何かトラブル?



MC「ここでなんと、日本からもう1人の挑戦者がいるとのことです!登場してもらいましょう、A!!!!」



オーディションを進行するMCが興奮気味にそう叫ぶと同時に


顔を上げると


そこには不安げな表情のAがいた。


髪はなぜかさっきよりボサボサで

服はジャージ。



ジェイ「どういうことだ?20人って聞いてたのに」


ソヌ「だけどそんなことより…どうしたのかなあの格好は」


ソンフン「多分髪をセットする時間がなかったのかな」


ニキ「日本人の子なの?すごく…成長が楽しみだね。」


ジョンウォン「えーと…着ている服は、みんなと違って地味だけどね?笑」


ジェイク「どんな子なのかな!」


ヒスン「みんな落ち着こう。どういう事なんですか?」



MC「日本から来てくれたAさんは、なんとダンス経験全く無し!ということで、

オーディションを通して見てくださるファンの方にも成長を見て楽しんでいただきと思いまして

異色の経歴にもかかわらずここまで来てもらいました〜とのことです」



MCがそう言うと




"髪ボサボサすぎて顔よく見えないんだけど‥"


"ダンス未経験なのに受かるなんておかしくない?"



口々に、不満が飛び交った。

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作者名:なののなの | 作成日時:2021年11月26日 12時

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