EN-able (ページ1)

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Aside

ENHYPEN…？

って、最近どっかで聞いたことある気がする。

オーディション詳細は…

読むのめんどくさいしいいや。

とりあえず、写真と個人情報を入力して…

自己PR？？何もなさすぎるし…書かなくていっか。

応募完了

ふぅ。疲れた。

芸能人に会えるのかな～

それなら受かりたいな～

なんて。

「応募したよー」

ﾋﾟﾛﾘﾝ

結衣「まじ！？早いね

ところでダンスとか大丈夫なの？？笑」

「ダンス？何の話？？

結衣「え、だってこのオーディション一応

ENHYPENのマネージャー兼アイドルの練習生

ってやつだよ？ダンスはマストでしょ…」

「嘘。ダンス経験は？って質問に、無しって書いちゃった。」

結衣「やば、無知すぎでしょ。逆にレアだろうねそんな人。

しょうがない。今回は縁がなかったとして諦めよう。」

「もぅ！早く言ってよね！」

結衣「ごめん笑」

これで、今回の話は終わり

めでたしめでたし

…の、はずだった。

私の人生を大きく変える転機が訪れたのは

この日から丁度2週間後。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

「はい、もしもし？」

太田「もしもし、こちら〇〇〇の太田と申します。EN-ableオーディションの件でお話があるのですが、今お時間よろしいでしょうか？」

「はぁ…」

太田「簡潔に申しますと、オーディション応募の写真を見させて頂いたのですが」

「あのオーディションの話。すみません私ダンスとか全くした事ないのに応募してしまって…」

太田「いえいえ、とんでもないです！

むしろ、ダンス未経験という方が成長を感じられて良いのではないかと言う意見もありますし！

最終審査までは特待生としてお通しすることが可能になりました‼」

「…え？？、」

太田「最終選考は韓国で行われるのですが、パスポートはお持ちですか？？」

「パスポートはありますけど…」

太田「良かったです！ではまた後ほど文書にて必要事項の連絡させていただきます。失礼します。」

ｶﾞﾁｬ

ﾌﾟｰｯ､ﾌﾟｰｯ､ﾌﾟｰｯ

何はともあれ

審査通過したってこと、だよね？

て、こ、と、はーーーー？？

芸能人に会えるチャンス‼

私なんかで通過しちゃうんだから

よっぽど甘いオーディションなんだなぁ、なんて思いながら

私は眠りについた。

この時はまだ知らなかった。

オーディションに全てを賭けた少女たちの

仁義なき戦いを

目の当たりにすることになるなんて。