マフィア参謀は高校生【文スト×コナン】

三話 ページ3

「ポートマフィアが、貴方のお父様の組織の、傘下ってことかしら？」

いかにも面白そうなAの声に、美奈香は一瞬怯む。

すでに他の面々は手をつけられない話になっており、双方固唾を飲んで見守っている。

「そ、そおよ！！」

今度はAが高笑いをする番だった。

「じゃあ聞くわよ？貴方が私を殺すように父上に頼めば、私は殺される？」

信仰対象が殺されるなんて、と信じられないようにおろおろし始めるA派チーム。

「そうよ。」

「じゃあ、貴方たちは解散してくれないの？」

「当たり前よ。データ全部渡しなさい！殺すわよ？」

A派は困惑したようにAを見る。

「渡さないわ。そっちがその気なら、今すぐばらまいてあげる。」

スマホを操作しながらクスクス嗤うA。

「犯罪者の娘、殺すわよと脅迫ってね」

「なっ」

Aはスマホの画面を見せる。Aが巡らせていた人脈、それも一から三年の全クラスに一人以上に先程の美奈香とAの会話が送信された。

すでにこちらに都合が悪いところは省かれている。

「無事かしらね、貴方の学校生活」


見る間に蒼くなっていった美奈香の顔を、Aは面白そうに眺めている。

「あんた、絶体殺すから！」

「楽しみに待ってるわ」

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