十四話 ページ14
「あ、もしかして砂神さん？久しぶり！」
「元気だった？」
「みんな心配したんだよ！」
思ってもいないことを。Aは仲間をつくっておきたかったのでありがとう、とにっこり笑う。美貌って凄いと思った。
磨き上げたんだから美しいに決まっている。そんなAの認識は決して自信過剰ではなく、努力の末の真実だった。
「あ、コースケ、おはよ〜！」
萌香はコースケの元にニコニコして歩み寄った。
「あ……」
Aは真っ青になってガタンと席を立った。
「も、萌香ちゃん、これ、まだ、話してない……ごめんなさいっ！！」
Aはコースケにぶつかりながら教室を飛び出した。
トイレに駆け込もうとすると、クラスの面々が追ってきている。コースケがAの腕を掴んだ。
「久しぶりだな、砂神。どうした？」
「あ……も、萌香ちゃんに……コースケはあたしのだからしゃべったら殺すって、で……学校にもくるなって……それで、……こわくて……」
そこで崩れ落ちて泣き出す。
「萌香、本当なのか？」
「ちがっ……コースケ……っ！！A！あんた話盛りすぎなのよ！！この悪女！」
萌香はそこでしまったと口を押さえた。
「ウソ……萌香って……」
「Aかわいそ」
「前から腹黒いと思ってたのよ」
「萌香、もう無理だ。別れよう。」
これによって萌香と取り巻き二人は孤立確定だ。明日にはもう、……。三人とも見事Aの策にはまったわけだ。
髪を切られた日、Aは思ったのだ。自分中心の萌香の絶望の表情を見てみたい、と。
「ちがう……ちがうの」
そう、その表情――。
なんて素敵なんだろう。絶望に満ちたその
ああ、最高ね――。
これからも、こんな堕落した女の顔が見たい。最高の
それから萌香は私立の女子中を受けて分かれていった。取り巻きも一緒に、ね。
Aがマフィアに入るのは、このあと、すぐだった。
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年7月22日 14時) (
レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
メアリエナ(プロフ) - まんじゅうねこさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉、本当に感謝します。これからも作品をよろしくお願いいたします。 (2018年8月30日 21時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ - めっちゃオモロいっすね…此れから頑張って下さい。 (2018年8月30日 17時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
メアリエナ(プロフ) - ミイたんさん» 初めまして。リクエストありがとうございます。パーティー編終わったら書きますね。更新頑張ります。 (2018年8月27日 18時) (レス) id: 1b666bf278 (このIDを非表示/違反報告)
ミイたん - メアリエナさん、こんにちは！リクで、夢主にケモ耳生やしちゃって欲しいです！更新がんばってくださいねー (2018年8月27日 17時) (レス) id: f7bfc13805 (このIDを非表示/違反報告)
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