一話 ページ1
――砂神Aは、学校でもトップレベルの容姿だ。
「次体育だよ、Aちゃん」
「そうね、ありがとう」
体操着をファイルの上に乗せ、クラスメイトである中山万里子の後に続く。Aのすらりとした指が万里子の肩をトントンと叩く。
「まりこ」
あからさまに跳ね上がる肩。Aはクックッと笑ってその頭に手を伸ばす。
「跳ねているわよ、髪が」
「あっ、あ、ありがとう！」
ぎこちない笑みを浮かべる万里子。それはきっと Aの熱烈なファン……というか信仰すらしている人を恐れてだろう。
以前にも、Aに髪の毛のゴミをとってもらっただけの生徒が嫌がらせを受けたことがあった。
「何あれ」
「A様が穢れちゃう」
「どうしちゃう？」
そんな声が聞こえよがしに万里子の回りで飛び交う。
この場合の安全処置としてはAに反感を持つ集まりにSOSを出すことだ。
「何でも出来て気持ち悪い」
「あの顔は寧ろきもい」
「崇めさせるとか趣味悪すぎ」
これらの意見を筆頭に立ち上がったのは、リーダーを水谷奈美香としたグループだ。
帝丹高校一年Ｂ組はA派15人、中立or無関心9人、美奈香派14人に分断された奇妙なクラスだった。
先程の万里子は中立派だったが、今ので美奈香派になるだろう。
それしか身を守る方法が無い。
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年7月22日 14時) (
レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
メアリエナ(プロフ) - まんじゅうねこさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉、本当に感謝します。これからも作品をよろしくお願いいたします。 (2018年8月30日 21時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ - めっちゃオモロいっすね…此れから頑張って下さい。 (2018年8月30日 17時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
メアリエナ(プロフ) - ミイたんさん» 初めまして。リクエストありがとうございます。パーティー編終わったら書きますね。更新頑張ります。 (2018年8月27日 18時) (レス) id: 1b666bf278 (このIDを非表示/違反報告)
ミイたん - メアリエナさん、こんにちは！リクで、夢主にケモ耳生やしちゃって欲しいです！更新がんばってくださいねー (2018年8月27日 17時) (レス) id: f7bfc13805 (このIDを非表示/違反報告)
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