マツリマジック３ ページ3
彼が出してくれたイスに座って、先生を待つ。……待ってみるけど、会話がなく、シーンとしている。少し開いた窓から入ってくる風の音しかしない。そんな状況を見兼ねてか、先生が空気を変えてくれた。
「ジョングクくん、さっきまでお喋りだったのにね」
そうなの？と彼の方を見てみたら、返事はせず不服そうな表情で下唇を軽く突き出している。
「バスケ部の子？それともユンギ先生のクラスの子？」
『先生のクラスです』
「そう？名前は？」
『Aです』
「Aちゃん！先生同士のやりとりなのにごめんね。ありがとう」
『いえ、結構好きでやってるので気にしないでください』
その間もジョングクくんは喋らなかった。
「その子はね〜、ジョングクくん。同じ学年でしょ？」
彼が答えるのか？様子を伺って、結局あたしがそうだと思います、と答えた。
「なんで先生が俺の自己紹介するの」
あ、初めて声聞いた・・・
「だって自分から何も喋らないじゃない〜？初めましてならきちんと挨拶するのよ」
初めまして、ではないような、でも９９％初めましてか。
「俺は知ってるもん。見たことある」
えっ！？ぎょっとした。あのときでしょ？あの一瞬でしょ？あれで「知ってる」って対象にしてくれるの？
「そう？でも見たことあるって、そりゃ同じ学年なら見たことはあるでしょう」
「まぁ、」
「じゃぁ今日からジョングクくんとAちゃんはお友だちだね〜」
先生の緩い話し方につい笑みがこぼれる。よろしくね、って彼のほうを見ると、笑ってはくれなかったけど軽く頷いてくれた。
「はい、じゃぁこれ！急ぎじゃないから明日でも大丈夫だよ」
『分かりました、渡しておきます』
「気を付けて帰ってね〜保健室にもまたおいで〜」
ペコっとお辞儀をして出ると、最後まで手を振って送りだしてくれた。
ジョングクくんはとりあえず、とでも言うような会釈をしてくれた。
──７月── 平々凡々、学校と家の往復の繰り返しから少し脱却できる機会が訪れることに。
夏休み前のテスト期間。しぶしぶながらも適当に勉強して、今日はテスト最終日。
「よく聞けお前ら。」
ＨＲ中いつになく真剣な先生にみんな驚いている。周りから何、どうしたの？というささやき声が聞こえる。
「夏休みが終わったら、文化祭がくる」
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ハンサム - あはー！めちゃくちゃ好きー！心臓が飛び出そうでした〜！ (2020年1月21日 0時) (
レス) id: 61705e5b9d (このIDを非表示/違反報告)
MAI q(^-^q) - わーーーーー♪凄いドキドキして、凄くキュンキュンして、物凄く読みやすくてビックリしました(笑)(≧▽≦)/!!!えんさん応援してます!!!ファイティン(>_<)(笑)!!! (2017年10月27日 0時) (レス) id: 82be0f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
えん(プロフ) - ケロヨンさん» お返事遅くなりすみません；わーー私には恐れ多い言葉ばかりです；；更新もマイペースすぎて今回も一気に出したので反応が少し怖かったんですがとても嬉しいです。。！またキュンキュンできるようなお話考えたいと思いました！ありがとうございました！ (2016年11月2日 12時) (レス) id: d9b4aadae9 (このIDを非表示/違反報告)
えん(プロフ) - 葵さん» お返事遅くなりすみません；え！本当ですか！笑キュンキュンがだんだん難しくなって試行錯誤しながらですがそう言って頂けて嬉しいです(；；)読んで頂きありがとうございました...！ (2016年11月2日 12時) (レス) id: d9b4aadae9 (このIDを非表示/違反報告)
えん(プロフ) - yumiさん» お返事遅くなりすみません；はわぁぁずっと前から読んで頂いててありがとうございます(；；)テヒョンくんでのお話全然できてなくて申し訳ないです...色んなお話色んなメンバーで作っていきたいのでがんばりますTTいつもありがとうございます！ (2016年11月2日 12時) (レス) id: d9b4aadae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えん
| 作成日時：2016年10月22日 1時
