間違い6個目 ページ11
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『ふわぁー…ねぇむい。まーじで眠い。とっとと帰ってねよー…』
わざわざこっちに来た意味がまるでない。
…………悟のやつめ、後でしばいてやる。
でも悟が考えそうなことだ。
悟は元々向こうはたいした情報を持ってないことに勘づいていた。でも勘だけでは上層部に何かいわれる。だから私に頼んだのだろう。
…………考えたら更にムカついてきた。よし、あとで○そう。
『それにしても…何で一課にいるんだか…』
あの二人は手先の器用さを買われて爆処に行ったはず…。何か問題でも起こしたか?いや、でもあれ程の才能と実力を持ってる奴らを手放すわけないか…。いやでも問題起こして移されるっていうのもあいつらならあり得る…。
『…………バーカ』
松田「誰が馬鹿だ」
沈黙。
『…はっ、え?』
萩原「はぁー、相変わらず走るのはやー」
『…………あぁ私悪い夢でも見てるんだな、そっかそっか。もうこれで4徹目だからね』
任務のせいでろくに寝れなかったからね、うん。
松田「そーれはそれは最悪な夢を見ちまったなぁ、萸波羅家当主様よぉ」
『…………最っ悪』
こいつらが追いかけてきたのもそうだし、当主だと言ってしまったことも失態だ。
萸波羅家は、代々有名な呪術師として呪術界では知らない人はいないほどの名家。
………だがそんな名家にも、危険は訪れる。
ある先祖の産んだ者が、呪いも見えない、術式を持っていなかったことが一度だけあった。
彼はその代わりに絶大な頭脳、運動能力を手にいれたが、術式がなければ意味がない。
が、彼は持ち前の頭脳と運動能力で、警察になり、公安に入り、警察界で名を残す人物となった。
だけれど結局は一般人、彼の結婚相手も一般人、子供も一般人。その連鎖が続いたのだった。
そうして萸波羅家は地のどん底へ落とされた。
しかし、そしてまた産まれた一般人、すなわち私の父は、溢れんばかりのカリスマ性とセンスで、有名会社をいくつも製作した。
そして奇跡的に、私という術式を持った子供が産まれた。
最初は女ということもあって、期待はあまりされなかった。
呪術界では女は同じ人間と思えない扱いを受ける。
…だが、私の術式は萸波羅家相伝の術式だった。
神の子だと、天才だともてはやされた。
いくら相伝の術式を持って産まれたとしても、それをうまく使えなかったら意味がない。
…それを私は使いこなすことが出来たのだ。
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月12日 23時) (レス) @page17 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
推しが大好きすぎて辛い人 - ささみだよさん» ありがとうございますー!頑張ります! (7月24日 23時) (レス) id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
ささみだよ(プロフ) - すごく面白いです!!(≧∇≦)更新大変だと思いますが頑張ってください!楽しみにしてます!! (2023年4月9日 16時) (レス) @page15 id: d190ff09f3 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 三斗(トリップ願望者)さん» コメントありがとうございます!!頑張ります! (2022年9月4日 16時) (レス) id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - 夢主ちゃんの性格いいね!カッコいい!更新待ってます! (2022年9月3日 12時) (レス) @page10 id: ee0c8201a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎飴玉 | 作成日時:2022年8月16日 8時