生きる意味を僕に教えて

生きる　１０ ページ11

学力テストの日から、何か月かたっても．．．



僕はいい点数を取り続けていた！

学年1位キープ！いぇい！









今日は、第3回テストの成績表返却日なんだ！！やっぱり緊張する．．．。





先生「Aくん。」







『は、ははははい！』









皆「「緊張しすぎ！！」」




『しょうがないじゃないか．．．。』






んーと、順位は．．．。




一位だ！！！





夏休み前最後のテストだったから、よかったー！！



先生「はぁ、全く．．．。Aくんは、成績はいいのにいつも騒がしいわね。少し落ち着きなさい。」







「え、お前、成績いいのかよ！？」



「嘘、何位！？」







先生が「成績はいいのに」って言っちゃったから、皆覗きに来ちゃった！




僕の順位を見た人は全員、驚いた顔をして、褒めてくれた。







いうつもりなかったんだけどな．．．ま、いっか。



















授業が終わった。


次は美術だから、移動教室だなーー。






『（人２）、一緒に行こー。』







「ちょっとトイレ行ってくるから。待っててくれ。」





『うん、！』






暇だから廊下を歩いていると、





「．．．でさー、うざいよね。」 「あ、マジわかるーー。」





と、悪口らしき声が、聞こえた。











誰の悪口言ってんだろう．．．。









気になった僕は、聞いてみることにした。













このとき、聞かなければ良かったと心底後悔した。







だって



















僕の、悪口だったから。











『．．．え？』



思わず声を出してしまって、悪口を言った子に気づかれた。









「．．．あ、聞いてたんだ。









なんか、いつもお前五月蠅いし。1位ばっか取っててうざいから話してたの。





あ、


アタシは、美緒っていうんだぁ。」













なんで別クラスなのに、順位の事とか知ってるんだろう。




誰かが伝えたとか、？





『とにかくさ、悪口言ってもいい事なんてないから、やめてもらえないかな。




五月蠅いのはごめん。でも、クラスの人たちにも迷惑かけたくないから。』







そしたら美緒さんは僕を睨んで、自分のクラスに帰ってった。



なんなんだろう．．．。



「Aくん、お待たせ。行こうか。」



『あ、うん。』



その日は（人２）と話していても、不安が消えなかった。





まるで、何かが壊れていくような。

そんな感覚だった。

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