【2j3j】元講談師の糸目店長

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「おぉ···盛り上がってるなぁww何が出るかはその日のお楽しみって訳でお願いします。いやー、この日の為に録っておいて正解でした」



＞ストックしてくれてたあああああああ！！！！
＞何歌うんだろ
＞お願いだからボカロ歌ってて欲しい···




若干のASMRタイムと告知を挟んでいるとコンロから美味しそうな匂いが漂ってきた。もうすぐ完成らしい。




「お、そろそろ完成ですかね。鯛めしは最後少しの間だけ強火にするとおこげが出来て美味しいんですよ。その後は火を止めてまた蒸らすんですって。こういうの大事ですよね」



＞それは美味い
＞おこげ！！
＞おこげ美味しそう！
＞確かに大事
＞みそ汁と煮物は？





「【みそ汁と煮物は？】
煮物は火が通ってる状態ですね。味噌汁は元々鍋に出汁と味噌入れた状態だったのでもう出来てます。あとは鯛めしだけですね···まだかなぁ」



＞かっっわい
＞土鍋を眺める成人男性がこんなにも可愛いだろうか
＞食べたい、切実に。
＞藤丸さんの恋人になれたら···あああ←






「【藤丸さんの恋人になれたら】···私の恋人になっても楽しいことないでしょう。夏は外出れないし、仕事忙しいし、構えませんよ。ってね、はいww」



＞は？好き
＞夏は外出れないってことは冬は出れるんですね？？
＞え、てか気になってるんだが今の服装って和服なのか？






「あぁ、今日は普通に洋服ですよ。汚したくないですし、まぁ一応エプロンやってますけどね」



＞なんだって！？！？！？
＞エプロン···スパダリかな？
＞住まわせてください、貢がせてください







【閑話休題】


視聴者達と盛り上がっている間、十分に鯛めしは蒸らされていたようだ。香ばしいおこげの香りに黒咲の口角が自然と上がる。

キッチン近くにあるテーブルに鯛めし、味噌汁、かぼちゃの煮物を置いて早速席に着いた。





「よし、出来ました···！今日の夕ご飯完成です。じゃあ早速···いただきます！あ、写真は撮りましたよ」




＞現物見てないけど美味しいってわかる()
＞召し上がれ〜
＞召し上がれ〜
＞母親大量発生してて草
＞写真助かる


まずは鯛めしを一口。
鯛の身がホロホロと口の中で解け、下の方にあるおこげと相性がとてもいい。

かぼちゃの煮物はかぼちゃ本来の味を生かすため、しょう油は少なめに入れたがこれが正解だった。

味噌汁も丁度いい味噌加減で箸が止まらない。





「あー···うんっっま！鯛めしが···鯛めしが美味しいです」

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