【2j3j】元講談師の糸目店長

・ ページ18

*





「とりあえず中入りましたけど誰もいませんね。店員さんも」



＞ガラガラだ
＞誰もいないの怖いね
＞店員さんもいないのかよ






「あ、凄い！見てください皆さん！商品めっちゃ美味しそうですよ！リアルだなぁ〜」



＞あ、可愛い
＞貢ぎたい
＞全部買ってあげたい
＞何食べたいですか？





「···失礼、甘党の血が暴れました。店員さん探しましょう。流石に一人は怖すぎます」



＞甘党なんだ！？
＞甘党なの可愛い
＞そうだな
＞店員さん探さなきゃ
＞一人は怖いね確かに





「お、ここの扉はスタッフルーム的な感じですかね？お邪魔しまーす」


＞礼儀正しい
＞えらい
＞店員いた！






バックヤードを開けると不織布マスクを付けた男性が一人。


しかしバグなのかはわからないが、首がとんでもないことになっている。





「あ、店員さんですか？···首大丈夫ですか？病院行きます？」



＞ちょwwwww
＞病院勧めるなwwwwwww
＞怒涛の病院ラッシュ
＞バグに目ざとい男・黒咲藤丸






「おや、目が死んでいらっしゃいますね。あと上には何も無いので見ないでください」



＞目が死んでいらっしゃいますねwwwww
＞目の方向やべぇな
＞キメてるやん
＞イケボで冷静なこと言うのおもろすぎる
＞店長だったらどうすんだよwwww
＞怖いなこの店員






「【自分の荷物を片付けて先輩に話しかける】えぇ···」





嫌な感じを醸し出しつつも先輩に話しかける黒咲。
先輩の目が死んでいるのはいつものことのようだ。






「【船橋先輩「お前気をつけろよ。次は店長にチクるからな」】
へぇ、あなた店長じゃなかったんですね。安心しました」




＞どういう安心よw
＞黒咲さん面白いな
＞地味に失礼なこと言うの好きwwww
＞この先輩なんか嫌






船橋先輩に若干イラつきつつもゲームを操作していく黒咲。

主人公は【本当にすみません、ありがとうございます。これからは気をつけます】
と、ちゃんとした対応を取っているのだが···







「【船橋先輩「気を付けるだけじゃ足りないんだよ。遅れないって言えよ。分かったか？」】」




船橋先輩···いや、船橋はクソ野郎だった。




これには視聴者達も



＞船橋先輩怖い
＞パワハラやん
＞強要すんな


との声が続々。





そんな中誰よりも怒っていたのが黒咲だった。



「はぁ？」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す