グリモワール47 ページ4
私はあの後ただじっとしてるなんて無理でスリーライツの元へと向かった
大「あなた…なんで…」
大気は何でここが分かったんだ、とでも言いたそうな顔をしていた
ごめんね、私の魔法で探知しました…
でもそれは内緒なので
『急にごめん!でもこのままじゃダメだって思って!』
夜「早く帰んなよ」
『でもっ!』
入口で夜天と大気に追い返させられそうになっていた所
星「A…?」
星野の姿が見えた
『星野!!』
どうしても星野の話を聞きたかった私は星野の手を引っ張り
『ごめん!借りる!』
星「あ、ちょ、おい!」
そう言って星野のことを連れ出した
・
・
・
星「A…?お前どーしたんだよ。」
立ち止まった星野が私に聞く。
『ごめんね星野…あの怪我は100%私のせい!…私あの時、うさぎちゃん達を止めてまで話をしちゃって…その隙を狙われて……本当にごめん』
私が頭を深々と下げると
星「フッ…おまっ…謝るとか似合わなすぎ!!」
そう言って星野は笑った
私は素直に謝ってたのに!
『何その反応ー!!!』
星「いや、Aは俺にいつも突っかかってくるから謝られるなんて新鮮でさ…つい…フッ…」
そう言ってまた星野は笑うと
星「それで、俺に用ってそれだけ?」
と私に聞いた
そんな返しをされるとは思ってなくて私は
『え、あ、えっと』
慌てると私の頭にポンっと手を置いて
星「Aのせいじゃない。あれは俺がしたかったことだから」
そう言って儚げに笑った
頭をポンっとされ私の胸がキュンと高鳴るのがわかったが、私はその星野の儚げで哀しそうな顔を見て、自分の気持ちに気づかないフリをしたのだった
だって星野は友達だから…そして彼には好きな子が居るのだから……それなら私のこの気持ちは…邪魔になってしまう
『ありがとう星野。』
私は誤魔化すようにお礼を言うと
『あのね、うさぎちゃんにも連絡してあげてね…きっと待ってると思うから…』
そう言ってその場を去った
お兄ちゃんごめんなさい…彼の気持ちを応援してしまう私を許してね
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作者名:笑井Cirno | 作成日時:2020年5月9日 3時