100万回生きた俺。【ヒロアカ】 (ページ30)

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メリークリスマスの聖夜【番外編】※ ページ30

俺は爆豪の首に手を回し、引き寄せてキスをする。

『んっ…』

爆「っ////」

触れるだけの、子供のキスを。

だって、子供だしな。爆豪は格好良いし優しいし面倒見が良いからモテるだろうが…経験は無いはずだ。

すぐに赤くなって照れるし。

可愛いし。そして、…可愛いし。

爆「っっ～～Aっ！お前、前から思ってたけど慣れてやがるっ…クソが…
絶対俺が初めてじゃねぇだろ！」

心底悔しそうに爆豪は言った。加えて、泣きそう。

確かに、初めてじゃないけど…Aはハジメテだ。たぶん。

中身が数千歳を越えたジジイだからな。無理もない。経験は豊富だ、かなり。

そして、男同士はあまり気持ちよくない。上はともかく下は。

『…いや、ハジメテは爆豪だって決めてる。』

爆「何だよ、その間は…」

爆豪は耳と尻尾の垂れた犬みたいにシュンとなった。

この独占欲と、意地と、嫉妬心丸出しの子供がかなり頑張っている。

クラスの同級生を好いて、あまつさえ押し倒してた行動力には脱帽するしかない。

こんな奴は初めてだな。

この爆豪から本気で求められる感覚がたまらなく心地良い。

心臓がいつも以上の血液を全身に送り、脈拍が加速して、体温が上昇する。

全身が昂揚する。

『爆豪、だけだよ。
もっと近くに来てくれ。もっと、爆豪に触りたい。』

爆豪は全身真っ赤にしながら、ゆっくりと俺の上にのし掛かる。

伝わる体温に鼓動に体重。

爆豪がこんなに近くにいる。

俺の涙を止める唇が、今は俺の鎖骨を啄む。

爆豪は、赤く色づいたそこにキスをした。

『キスマーク、練習したのか？上手くなったな。』

爆「・・・自分の腕で、やったんだよ！なんだ文句あるかよ！////」

これだ。こういうことを無意識にする爆豪が悪いよな、今のは。

理性が崩壊する。99万の人生でけっして崩れることのなかった俺の理性が、こんな子供にあっさり壊されていく。

爆豪、だから。

『ん…』

俺は何も言わずに、爆豪の両腕にキスマークを残した。

『これで、間接キスだな』

俺は爆豪の腕の赤くなったところを舐めながら言った。

爆「なっ////…っ、もう限界だ…今のはお前が悪いからな…////」

爆豪は今にも爆発しそうなくらい赤くなった。

俺は頷いて、爆豪に向かって腕を広げた。

この後、お互いの体に夥しい量のキスマークがついた。