emotion

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KUROBARA side




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“こいつを殺してほしい”

……私は、依頼から逃げることは出来ない。




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「…分かりました、報酬は」


男「終わってから渡すさ、もちろん。たっぷりとね。

　 だから頼んだよ、君。」


「はい、今夜実行します。」




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感情のない会話は、他に誰もいない部屋に響いた。




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今回の依頼は……やはり事の引き金は 金 だった。


金を貸したのに返済しないどころか連絡がない、

居場所を突き止めたが、取り合えない。



それで、今度も請求されるのが嫌で…


抹殺してもらいたい、と。




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はっきり言って、面倒くさい。

内容もつまらないし。



でも仕事だから仕方ない、信じられる報酬のために…


“やる”か。




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そこに自分の感情なんていらない。


ここは常に、死と隣り合わせだから。



そういう風に、生きてきたから……。




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ﾌﾟｽｯ……、……。


仕事を終えると、今まで私にベタベタだったtargetは動かなくなった。



私は針を丁寧にしまい、スマホで証拠写真を撮った。




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targetを見下ろし、少しの間手を合わせる。


そして、その場を後にした。




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夜に、ハイヒールの音が高く鳴った。




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