毘沙門天の涙【募集終了】

用語説明 ページ2

《紫國》─しこく
舞台となる国。私達の住む日本より科学が進んでおり、近未来と言って差し支えない。
その科学力は人間そっくりのロボットが働き、空中に画面が投影されそこで操作する、空が飛べる乗り物が一般的に販売されている等々。紫國以外にも国は存在するが、紫國は島国で独自の進化をしてきたため外国と紫國の雰囲気は異なる。
ちなみにそれほど広くはない。

《毘沙門天》─びしゃもんてん
四天王・十二天の一つ。紫國の頭。特に信仰されてはおらず、むしろ民からは「泣き虫」と評されている。

この國は毘沙門天が作ったとされており、政府も何かと毘沙門天の名前に肖って法令を出している。

《雨》
紫國では1週間に2回以上、多くて1週間ずっと雨が降る。─雨が降っている最中、民は外に出てはならない。もし外に出てしまえば"ヤツら"に見つかり、地獄へ連れて行かれてしまうだろう─これは政府から出されている文だが、民は地獄に連れて行かれるというよりも食われるという認識が強くある。
凡人はこの雨にうたれると頭痛、吐き気、呼吸/歩行困難など様々な症状に陥り弱体化する。雨は降り終わると蒸発するため、雨上がりに影響はない。

《羅刹》─らせつ
雨が降る日にどこからともなく現れる、2m以上の大男。顔つきはとても恐ろしく、くすんだ土色の肌に赤髪、手にある大きい刀が特徴的である。記録によると空を飛ぶこともできるのだとか。人間を見つけ次第、攻撃する。
身体能力が高く、銃でも傷1つつかない鋼の肉体に電柱を小枝のようにへし折るパワーを持つ。それ故に逃げるような行為をしない。

羅刹と名付けられたのは毘沙門天が泣いた時にだけ、復讐するかのように現れることが理由。羅刹とは毘沙門天の眷属であり、人喰いの魔物。
人の言葉は多少理解できるようだが、どの個体も話し合いの余地なく人間を滅ぼしにやって来ているので討伐するしかない。羅刹同士の会話は成り立っている様子。並びにどの個体も生殖器なし。男しかいないことを懸念すると当然といえる。

雨と共に姿を消すので追跡不可。羅刹に殺された人間は骨1本も残らない。
さらに羅刹は倒されると雨に溶ける。事後処理が無くて大変助かるが、羅刹について調べる術も無い。

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