53.考えろ ページ9
─あれが、白虎…
酒「幻獣の姿をしているな。剣武魔神にはならないのか?」
白虎「貴様の相手なら、幻獣の姿で充分だ。」
酒「なんだと!?いいだろう。この俺の力を身をもって思いしれ!」
そう言って、人の姿から妖怪の姿へと変化していった。
ト「…」
白虎「ん?お前は、俺と戦わないのか?」
ト「えっ?」
酒「お前を倒すならこの俺一人で充分だ!」
白虎「俺は、お前とは話していない。」
酒「なんだと!」
ト「白虎、君はさっき、酒天童子を指して言った言葉なんだけど、あれは一体どういう意味で言ったの?」
白虎「そのままの意味だ。ああでも、今のお前なら幻獣の姿でもいけるかもしれないな。」
ト「それは一体どういう意味?」
白虎「何でも人に聞くのはいけない。自分で考えてみたらどうだ?」
酒「おい、貴様…」
白虎「じゃあ、勝負をするとするかね!」
そう言うと白虎は、竹林の中に消えていった。そして、酒天童子の隙を見つけて襲いかかっていった。
─今の…僕なら?…いや、考えるのは後だ。まずは、白虎大霊槍を手に入れなきゃ!
酒「ぐっ!」
白虎の攻撃が酒天童子を襲う。
─白虎は竹林の中に隠れてる。なら、あの竹を切れば白虎の姿が見えるかもしれない。竹を切るなら、玄武が一番最適なはず!
トウマは、妖怪ウォッチオーガを使って玄武に憑依した。そして、酒天童子を襲っている幻獣の白虎に向かっていき、白虎を攻撃した後周りの竹を切った。酒天童子も持っていた阿修羅豪炎丸で竹を燃やす。だが、竹はお構いなしにどんどん伸びた。
酒(俺では、阿修羅豪炎丸の力を引き出せないと言うのか。)
─炎がいつもより弱い。阿修羅豪炎丸の力を完全に引き出せていない。どうすれば…
トウマは、玄武の憑依をとく。その次の瞬間。空が夜になり、満月の光で照らされる。それと一緒に静かに真っ白な雪が降る。白虎も酒天童子もその異常に気づく。一人の少年が一言呟いた。
ト『雪月花』
雪月花とは、日本の美しさの3つを現した物である。雪、月、花。この3つが日本で最も美しいと言われている。
酒天童子は、背後から何者かの妖気に気がつき警戒しようとして後ろを振り向く。だが、そこには少年の姿しかなかった。少年の瞳は、空に浮かんでいる金色の月のような色をしていた。少年が口を開く。
ト『氷雪』
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名無しのダレカ - 更新頑張ってください!待ってます!面白いです! (2020年4月8日 21時) (レス) id: 6bf8819783 (このIDを非表示/違反報告)
11冬華03(プロフ) - 「幻王」の回のトウマ君がかっこよくて好きです!お忙しいと思いますが、頑張ってください!更新待ってます! (2019年9月1日 8時) (レス) id: 409538cbca (このIDを非表示/違反報告)
黒崎茉莉那(プロフ) - 続きが気になります! (2019年6月24日 17時) (レス) id: e34fd562e8 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 続きが気になるわ! (2019年4月21日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 今、46いったわ。いろんなことが明らかにされる予感ね。 (2019年4月21日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月影冬華 | 作成日時:2019年3月28日 13時