61.罪悪感 ページ17
エンマ「 」
ト「！」
トウマは、エンマの呟いた言葉に驚いた。自分のこの違和感·気持ち、全ての答えを導くヒントだったのだから。その時トウマは、分かってしまった。この気持ちがなんなのかを…
”罪悪感„
トウマの頭の中に警報のように流された今の自分の気持ちの答え。
それが”罪悪感„
少女の声が林の中に響き、トウマの中の警報が鳴り止んだ。
(名前)「待ってください！いくらエンマ様と言えど、カイラ様を止めることが出来ても、真魔に取りつかれている妖怪達を止めるには無理があります！」
エンマ「何か、考えがあるのか？」
(名前)「私が、囮になります。」
全「！？」
ア「空亡が狙ってるのは、(名前)なんだぞ！？」
アヤ「危険すぎるよ！」
ナ「そうよ！いくらなんでも…」
ケ「危ないって！」
皆から批判を浴びる。だが、(名前)の意思は変わらない。
(名前)「少しの間だけでいいの。街の人が避難できる時間を作りたいの！」
一人の少年が口を開いた。
ト「それが、空亡の狙いだとしても？」
そう言った少年の瞳は、澄んでいた。限りなく、波のない凪る海のように…少年の瞳は、澄んでいた。ただ、事実を述べて。
(名前)「それでも！私がいかないと駄目なの！このままじゃ、大切な人達がこの世から居なくなっちゃう！」
ト「分かった。じゃあ、僕も行くよ。」
ア「そうだな。ここでぐだぐだいっててもしょうがねえ！俺も行くぜ！」
ナ「私も！」
アヤ「もちろん、私も行く！」
ケ「お、俺も！」
(名前)「皆…」
オババ「(名前)、お前は一人ではない。信頼できる仲間がおる。」
(名前)「行こう！」
ア「でも、アヤメさんとケースケはここに残っていて欲しい。」
アヤ「どうして？」
ア「オババ一人じゃ、心もとないし、ここに真魔が来た時危険にならないように結界を張って欲しいんだ。」
アヤ「分かった。」
エンマ「では、準備は出来たな。行くぞ！」
四人の少年少女は、その掛け声とともに走り出した。自分たちの過去に決着をつけるために…自らを信じて。仲間を信じて。彼らは、走り出した。その神話がどれだけ酷いものだったかを知らずに…
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名無しのダレカ - 更新頑張ってください！待ってます！面白いです！ (2020年4月8日 21時) (
レス) id: 6bf8819783 (このIDを非表示/違反報告)
11冬華03(プロフ) - ｢幻王｣の回のトウマ君がかっこよくて好きです！お忙しいと思いますが、頑張ってください！更新待ってます！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 409538cbca (このIDを非表示/違反報告)
黒崎茉莉那(プロフ) - 続きが気になります！ (2019年6月24日 17時) (レス) id: e34fd562e8 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 続きが気になるわ！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 今、４６いったわ。いろんなことが明らかにされる予感ね。 (2019年4月21日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影冬華 | 作成日時：2019年3月28日 13時
