59.空亡、覚醒 ページ15
(名前)とトウマの話が終わって、酒天童子が姫の覚醒の為の儀式を始めた。そして、(名前)が最後の妖聖剣をホルダーにさした瞬間─
？？「その剣を使うな！」
ガシュッ！
(名前)に最後の忠告の声は届かなかった。そして、妖聖剣がホルダー全てに納まった。その後妖聖剣は(名前)の手から離れ、５本の妖聖剣は宙に浮き、真っ黒な空へと飛んでいってしまった。その時ものすごい風が吹き、少年少女は数メートル飛ばされた。
ト「…」
─やっぱり、妖聖剣では四麒は復活しない。たぶん、復活したのは……空亡だ…
(名前)「どうして？妖聖剣が揃えば四麒は、私は覚醒出来るんじゃないの？」
その時、横に一人褐色の肌をした青年が立っていた。(名前)は、その青年の名を口にした。
(名前)「エンマ様！？」
その時の空は、前よりもずっとどす黒くなっていた。
ア「なっ！？これは！？」
異変に気づいた皆が(名前)の所に集まってきた。
アヤ「何が起こったの？」
エンマ「空亡が覚醒したんだ。」
ア「えっ？妖聖剣を全部集めて覚醒するのは(名前)じゃないんですか？」
エンマ「それは、空亡の仕掛けた罠だったんだ。」
ケ「そんな…」
空亡「ウオオォォォオ！」
空亡が低い雄叫びをあげる。そして、空亡ウイルスがまた街に降り始めた。
ア「空亡ウイルスが！」
エンマ「奴らの本当の名は真魔。真魔は空亡が力をつけ、空亡ウイルスが実体化した存在だ。吸いとった悪意の分だけ大きな力を持つ。」
ひょっこりとコマさんとコマじろうが現れた。
コマじろう「もんげぇーろ！凄いことになってるゲーロ！」
ケ「コマさん、コマじろう！」
コマさん「ひとまず、裏の林に避難してはどうか？」
オババ「名案じゃ。裏の林なら霊力が強い。少しなら、しのげるかと。」
エンマ「そうか。では行くぞ！」
ア「こっちだ！」
皆が駆け出しているとき、トウマは、オババがさっきからずっと抱えていた意識のない不動明王ボーイに近づいて触れようとしたとき、不動明王ボーイは１つの光となり不動雷鳴剣の中へと入っていった。
ト「！」
オババ「！？」
ア「オババ！トウマ！急げ！」
オババ「行くぞ！」
ト「あっ、はい！」
その時一瞬トウマは、何かを見た気がした。(名前)やナツメ、アキノリは自分より前にいた。それが何を意味するかはその時は分からなかった。けどその時トウマは一瞬何かを思い出したような気がした。置いていかれたような気分になったから…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しのダレカ - 更新頑張ってください！待ってます！面白いです！ (2020年4月8日 21時) (
レス) id: 6bf8819783 (このIDを非表示/違反報告)
11冬華03(プロフ) - ｢幻王｣の回のトウマ君がかっこよくて好きです！お忙しいと思いますが、頑張ってください！更新待ってます！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 409538cbca (このIDを非表示/違反報告)
黒崎茉莉那(プロフ) - 続きが気になります！ (2019年6月24日 17時) (レス) id: e34fd562e8 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 続きが気になるわ！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 今、４６いったわ。いろんなことが明らかにされる予感ね。 (2019年4月21日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月影冬華 | 作成日時：2019年3月28日 13時
