両目さがし

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美緒と藍の母親が先生に連絡したようで、俺は職員室に呼び出された。
そりゃそうだよな。心配になって家まで行ったしな。


その後、先生に色々質問されたが奏太は一言も喋らずに放課後になってしまった。





２人はどこにいった？

ってきかれてもさ。そんなのこっちが知りたい。
でも、多分。俺と健太と海外は。。。


２人とはもう、一生会えないって確信していた。




奏太は先生に呼び出された後、職員室に行く前に３人で話し合った。

絶対に昨日のことは誰にも言わない事。
理由は２つ。
両目さがし の事を誰かに言えば、他の人がやってしまうかもしれないから。
この、悲劇は俺たちの中でしまう事。
もう１つは、話しても信じてもらえることは無いだろうから。
本当は何か知っているのだろう なんて問い詰められたら余計困る。
だらか、この２つの事は絶対厳守。

という事で３人は解散した。





奏太は学校の帰り道。
いつの間にか、公園に辿り着いてしまっていた。

公園は妙に薄暗く奇妙だった。
近寄り難く、入れば吸い込まれてしまうような。。。


このままいたら、何かおきてしまうのじゃないかと思った奏太は
急いで自宅まで向かった。


公園からの距離はそこまである訳では無い。
玄関まで来た奏太はふと思い付いた。


「もしかしたら、海外はまだ何かを知っているかもしれない。
２人がいなくなってしまう前に、もしかしたら何かあったかもしれない。」





そう思った奏太はすぐに行動に移した。
どんな些細なことでもいいから、なにか！





10分程度走って着いたのは、海外の家。
海外の親は医者であり、そこそこお金持ちであった。

まだ、数回しか行ったことが無かったが凄い家田も思う。
普通の一軒家の５倍くらいあるのではないか。と思うくらいでかく綺麗な外装。
庭にはたくさんの花が植えてあり、とても綺麗だった。

俺はチャイムをならし、緊張しながら待つ。


「どちら様でしょうか？」


綺麗な言葉遣いでチャイムからの質問に答える。


「え、と。。。海外くんと同じクラスの 長野 奏太 と言います。
海外くんはいらっしゃいますか？」



「あっ、海外様の！！今お開けしますね。」


様！？凄いなあいつ。
さっきのは、メイドさん、かな？

気付けば庭に広がる門を開けてくれた。
俺は緊張しながらも綺麗な庭に足を踏み入れて家に向かって歩きだした。

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