Addict【黒】 (ページ6)

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この後何かあったら連絡して、もう会いたくなかったら捨てていいからと連絡を書いた紙を渡した

　
時間をみると授業の時間はとっくに終わっていた
けれどそんなことどうでもよかった

あれから数週間が経って彼から連絡はこなかった

それもそのはず年上で、しかも異性になんて
もう会いたくないよな…

彼とあってちょうど1ヶ月の日、
いつもの場所で電車を待っていると

目｢あの、Aさんですか？｣

｢れ、蓮くん…｣

そこにはあの時の蓮くんが隣に立っていた

目｢どうしてもお礼がしたくて…｣

目を一切合わせず、遠くを見ながら言ってくれた

お礼ならメールで良かったのに…

正直1ヶ月間ずっと心配していた
もしかしたら別日に…ってことがあるかもしれないとずっとネットニュースを見てはそわそわしていた

｢お礼なんていいよ…蓮くんが生きているだけで嬉しいよ｣

私がそう言うと蓮くんは目を見開いて

目｢ほんと…、、？｣

と震えた声で言った

｢ん、？そうだよ生きてるだけで偉い｣

本当は頭を撫でてあげたかったけれど彼の身長が高くて届かないから心の中で頭を撫でる

すると蓮くんは無言で泣き始めた

｢ああ、えっと…あっち行こうか…｣

ホームの人気の少ないところに連れていき蓮くんが落ち着くまでベンチで黙って座った

あれから何かあったのかな…