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目「聞いてもいいですよ、なんで自'殺しようとしたか」
まさか蓮くんの方から話を切り出すとは思っていなかった
彼が話してもいいなら聞いてもいいのかな
「いいの、…?」
蓮くんは小さく頷いて窓の外を見つめながら話し始めた
目「全てはこの足の怪我のせいなんです。
僕、ずっとサッカーをやっていて 去年の先輩の引退試合で足を怪我しちゃって。そのせいで試合に負けて…色々言われた。」
だんだんと額に汗をかきはじめ呼吸が荒くなる
「蓮くん…無理しないで、」
目「そこから今まで頑張っていた勉強も部活も全部捨てた… そしたら親にまで色々言われて…」
私の言うことを無視して話しているけれど明らかに様子がおかしい
目「っはぁ…、だから僕なんか生きてたって…、」
「もういいよ、蓮くん…」
蓮くんの方へと周り、背中をさする
「無理に過去の事を思い出さなくていいからね」
目「はい…」
頷くんじゃなくて「はい」と答えてくれた
「今まで勉強も部活も全力で頑張ってたんだね…」
蓮くんはきっと勉強も部活も沢山期待されてきて、その期待に答えてきて
だけど期待に答えれなくなった瞬間、周りの人は冷たくなる
今まで完璧だったからこそ、たくさんの人に色々言われ、幻滅されて
蓮くんの心はきっと限界だったんだよね
あの時の蓮くんはきっとキラキラしていたんだと思う
「あの時みたいに頑張らなくていいから、真っ直ぐ前を向いていた時の蓮くんが見たいな、」
蓮くんの目を見ると涙を堪えているのか瞳がぐらぐら揺れていた
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作者名:emo | 作成日時:2021年10月14日 23時