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6＊時限爆弾 ページ6
紹介状と渡された検査データを持って、大学病院へ向かう。
長い待ち時間。
頭の中はネガティブな思考ばかり。
予約時間を1時間ほどすぎ、やっと呼ばれた。
意を決し、イスから立ち上がる。
…第４脳室に約５cmの腫瘍があります。
結論から言えば、悪性の可能性が高いです。
悪性？
やっぱりな。
そんな予感がしてたから。
悪性度が高いほど、腫瘍がハイスピードで大きくなる傾向があるらしい。
まるで、時限爆弾のようで正直怖いわ。
ハッキリしたことは
摘出した腫瘍を病理診断してからでないと分からへんと。
早めに対応した方がいいとオレに告げながら、
カレンダーに目をやる先生。
都合の良い時期を聞かれるも、
水面下で半年後のスケジュールが、すでに決まっている。
簡単に決められるワケないやんか。
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作者名：ひな | 作成日時：2020年1月12日 21時
