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玄関に座り込んで、抑えても止まらない震えが続く。
健さん…早く、早く帰ってきて…。
「…っはぁ…はぁはぁ…」
健さんと暮らし始めてから出なくなってた過呼吸。
前に進めたと思っていたけど、こうやって一瞬でつまらない過去に引き戻される。
健「…A！？
おまっ、なんでそんな泣いてんねん…
震えとるし…」
もうこの数ヶ月の間で忘れかけてた柏木の手や言葉たちを思い出してまたさらに震え出す。
「別に…っはぁ…何もないよ…」
そう、何もない。
健さんには心配も迷惑ももうこれ以上かけられない。
「ちょっと…昔のこと思い出しただけ…はぁ…はぁ…」
健「大丈夫、大丈夫や。
俺がそばにおる」
健さんの暖かさに包まれて、また余計に涙が次から次に流れ落ちる。
健さん、健さん…
声に出せずに嗚咽に変わって消える。
離れたくなくて背中に回した手でつかんだELVIRAのトレーナー。
伸びるからやめろ、っていつもなら言われるけど今日はない。
健「…ちょっと落ち着いたか？」
「うん、ありがとう…」
健「なぁ、A何かあったんか？
お前がここまでなるなんてめずら、」
「何もないよ、
お風呂入ってくるね」
泣き腫らした目を見られたくなくて俯いたままつぶやいた。
いつもより熱いシャワーで全部ぜんぶ洗い流せたらいいのに。
鳥肌が止まらない体をタオルできつくこする。
何回洗っても汚れてるような気がした。
忘れたと思っていても無理やり記憶を奥に封じ込んだだけだった。
きっかけがあればあっという間に引き出される。
私はそれに一生振り回され続ける、きっと。
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えみ(プロフ) - 紫苑さん» お返事遅くなってしまい、すみません！（ ; ; ）ほんとにのろくて申し訳ないですが、頑張ります！ありがとうございます！ (2017年1月23日 9時) (
レス) id: cae321e952 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - コメント失礼します。健ちゃんにキュンキュンしながら読んでます！お話の続きが楽しみです！更新待ってます。頑張ってください！ (2016年11月14日 23時) (レス) id: 1ef59402c7 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - あやさん» 評価ありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです。更新遅かったりしますが、精一杯完結まで書かせていただきます。これからもよろしくお願いします！ (2016年5月10日 22時) (レス) id: 9fef194a08 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 投票しても投票したりません！毎日楽しみに見ています！ (2016年5月6日 12時) (レス) id: b1acdd8939 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - (名前)かのんさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年5月6日 10時) (レス) id: 9fef194a08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えみ | 作成日時：2016年5月5日 21時
