【暁のヨナ】金色 - 過去短編

思い出の都 ページ13

「結局ハク様負けちゃったなー」←テウ


「不戦敗とかマジありえねー」←俺


「風牙に帰ったら問い詰めるー」←ヘンデ


てゆーかみんな棒読みなんだけど。

ま、風の部族負けたし、仕方ないか。

そして…


「「「「ええぇぇぇえぇぇーー⁉」」」」


「ハク様が⁉」


「姫さまの護衛⁉」


「帰ってこないの⁉」


「ずっと⁉」


テウヘンデに加えて、サキとノブの失神。


「なんでAは驚かないの？」


「えー？だって俺もそろそろ……
旅に出よーと思ってたから、人の事言えねーし」


「「「「「ええぇぇぇえぇぇーー⁉」」」」」


うーん？

なんか人数増えた気がするよ？


「どういうことだよ⁉」


「たたたたたた旅って⁉」


「なんでー？」


「帰って来ねえのか⁉」


「聞いとらんぞ！」


じっちゃんまで……
ここまでくると笑うしかないよ！


「もちろんいつか帰って来るよ？
でも、頻繁には無理だし、
年一だって戻って来れるか分かんないし。
若長も出るんなら、頃合いかなーと」


「頃合いじゃねーよ！」


「二人同時にはキツイ……」


「A君〜」


「いきなり何を…」


4人とも……
泣いたら嫌だから、わざと笑った。


「ウザいと嫌いになるよ？」


「うぉーっAこのやろー！」


「笑わせてんじゃねーよ‼」


あったかい……俺、風の部族が、風牙の都が、
そして、みんなが……


「大好きだよ」


「Aなんか言った？」


「なんでもないっ！」


出立はすぐだ。

気持ちが揺らがないうちに………
だから、明日の明朝に。

気づかれないうちに……旅に出たことは、
次に若長が戻って来るまで、内緒だ。


………。


そして、朝。


「さよなら、みんな。さよなら、風牙の都」


順位を決めることは出来ない。

ゼノ兄やキジャと同じ……いや、
それ以上かもしれない。

長い間、思い出を貰った。

楽しかった。


「さよなら、思い出の、都」


さよなら、三人目の兄ちゃん。

沢山の家族達………

ジェハ兄のお話。→←友情の都

ラッキーキャラ

ケイシュク

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