【暁のヨナ】金色 - 過去短編

忘れないで ページ2

ゼノ兄が、ある日、言った。

「A、一度別に旅しないか？」


どういうこと？

ずっと、一緒、でしょ？


「お前はもう大きくなった。
俺と一緒だと、お前は自由になれない」


たしかに。

ゼノ兄と一緒だと、旅する場所は殆ど山の中。

でも。


「ゼノ兄は俺と一緒、嫌？」


何故か笑われた。


「昔の俺と同じこと言ってる」


ゼノ兄の手は温かい。

くしゃくしゃっと、撫でられて。


「行け。街に。
ゼノと一緒じゃ見れない、世界がある」


「また会えるよね？」


辛いのはゼノ兄。

だから泣かなかった。


「ああ」

忘れないよ→←ゼノ兄のお話。

ラッキーキャラ

ケイシュク

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