029 ページ29
.
後片付けしようって食器を持って行こうと立ち上がる
壱馬「俺がやるから、そろそろ帰ろ？遅くなってごめんな」
ほんとは帰りたくなかったけど、さすがに困らせちゃうなって思ってうなずいた
片付けだけでもって思ったけど、いいからってわたしの荷物もって先に行ってしまった
壱馬先輩の優しさに甘えさせてもらって、壱馬先輩の家を出た
暗くなった道を、ゆっくりなわたしの歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる壱馬先輩
んって差し出してくれた手を握って横を歩く
『壱馬先輩、ひとつ聞いてもいいですか？』
壱馬「だめ」
『えっ！』
壱馬「うそうそ、なに？」
『...どうしてひとり暮らしなんですか？』
高校生でひとり暮しなんて、あんまりないから
壱馬先輩、関西弁がたまに出るしあんなに大きなおうちにひとり暮らしってなんでだろうって不思議だった
壱馬「東京住みてーなーって思って」
『えっ？それだけ！？』
壱馬「あかんの？」
『いや、すごいなぁって...』
壱馬「はは、だろ？」
『わたしは壱馬先輩の関西弁好きです』
壱馬「出さんようにしとんやけどな」
『いつも出てますよ...？』
壱馬「ナマイキなやつ...」
怖い顔でわたしのほっぺをむぎゅっと掴まれたから、ごめんなさいって謝った
...寂しくないのかな？
壱馬先輩いつもひとりでおうちにいるんだ
俯くわたしの顔を覗き込んでどした？って壱馬先輩
『、寂しく...ないですか？』
壱馬｢別に、寂しくねーよ」
そう言って笑った壱馬先輩がわたしには、言葉とは反対にすこし寂しそうに見えた
『壱馬先輩、』
なんだよって言う表情は、もういつもの壱馬先輩
『ごはん、ちゃんと食べてくださいね？』
壱馬｢...じゃあお前が作りに来いよ」
『え？いいんですか！？』
壱馬｢めんどくせーし、その...うまかった」
嬉しくて壱馬先輩の手をぎゅっと握り返した
どうしよう、泣いちゃいそうなくらい嬉しい
ほら、行くぞってわたしの手を引く壱馬先輩
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 834人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢 - 初コメ失礼します。最高です!!ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます！ (2023年3月8日 16時) (
レス) @page45 id: 77ccf80c6f (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 更新頑張って下さい！面白くて、大好きです！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
emma(プロフ) - ほくとすきぴさん» 更新遅くなりすみません...！コメントありがとうございます(*^^*) (2019年10月26日 21時) (レス) id: 6047cce46e (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - 更新まってます！！ (2019年10月4日 17時) (レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
まーさ(プロフ) - ありがとうございます！！ (2019年8月31日 8時) (レス) id: db933062f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：emma | 作成日時：2019年3月29日 22時
