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さとみside
メンバーが帰り、二十分後。
部屋の中で、何かが倒れた音がした。
A...もしかして部屋から出ようとしてるのか?
だが、その後。全く音がしない。
気になって部屋の中を覗くと、Aが床に倒れ込んでいた。
「Aっ!」
だから休めって言ったのに...!
すぐさま救急車を呼び、Aの手を握った。
その手はまだ暖かかったが、握ってはくれなかった。
救「どうされましたか?」
「へ、部屋の床で倒れてて...」
救「っ!A様...病院へ搬送しますが、全てこちら側でやるのであなたは家で待っていて下さい」
「え?なん...で...」
その後、俺とAの家は静まり返った。
取りあえず荷物を、とAの部屋に入る。
その部屋は、丁寧に掃除され、ゴミ一つ無い。
壁の本棚には、綺麗に並んだ書類ファイルの数々。
中身は、到底凡人では分からないような内容で、びっしりと埋められた文字の書かれたページ。
デスク周りは、未完成の書類と、使い古されたノートが三冊。
ノートには、心理学やテクニックが書かれていた。
何に使おうとしてるんだ?
パソコンのロックを解除しようも、パスワードが何重にもなっていてあけられない。
...試してみるか
ある数字を打ち込むと、パスワードが解除された。
画面を見ると、そこには膨大な量のファイルがあった。
ファイルを開くと個人情報が書かれていた。
名前、出身国、住所、身長、体重、生年月日、年齢、血液型、星座、利き手、職業、家族構成、身体的特徴、目の色、手足のサイズ、性格、卒業履歴、等が書かれている。
敵にまわしたら大変だろう。
13の幼子が抱えるものじゃない。
これは...すぐに切り離さないと。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:碧き科学者 | 作成日時:2021年2月17日 8時