きみは世界の中心2【佐野玲於】 (ページ9)

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○ 59 連絡先ページ9

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『改札までありがとうね』

玲「心配だから」

『大丈夫だよ、すぐだもん家まで』

　

玲「普通に心配、Aなら変なやつに襲われそう」

『私も玲於くんが心配』

玲「意味わかんない。笑」

わかんなくていいよ、
だって、こんなイケメン街に放ったら、誰もそっとしておかないよ

私だって、実際かっこいいって思って、そっとしておいてないわけだし。

そこまで考えたところで、頬が赤くなった

玲「なんで顔赤いの笑」

『赤くない』

玲「ふーん。笑」

まだバイバイしたくないなんて私の願いが通じたのか、結局すぐにはバイバイできなくて、
なんだかんだ時間は経って、改札に着いてから20分が経とうとしてた

玲「A」

『ん？』

　

玲「あの、さ、」

何かを言いづらそうにしてる玲於くん

　

『どうしたの？』

玲「、、連絡先教えてよ」

ボソッと呟いた玲於くんの声を聞き逃すはずがなくて、

　

『連絡先、連絡先、』

私の頭は整理中。
連絡先教えてって言ったよね、？玲於くんが私に、

『えっ、！？、』

玲「嫌ならいいけど」

『嫌じゃないよ、全然嫌じゃないよ』

玲「携帯貸して」

パスワードを開けて、ラインを開いてから玲於くんに携帯を貸すと

玲於くんは自分のラインからQRコードを出して私の携帯で読み取った

そのとき少し玲於くんの顔が不機嫌そうだったのは、きっと私の気のせいだろうな

『ありがとう』

画面を見ると、"佐野玲於"の文字

玲「家着いたらラインして」

『うん、する、送ってくれてありがとう！
玲於くんも気をつけてね』

改札に入って、私が見えなくなるまで手を振ってくれた玲於くん。

ライン教えてくれて、駅まで送ってくれて、慣れないことに私の心臓は鳴り止まなかった。

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