きみは世界の中心2【佐野玲於】 (ページ4)

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駅まで歩いてる最中、段々Aの口数が減っていった。

また俺なんかしたっけ、。なんて、デジャヴを感じて、立ち止まってAの方を向いた

玲「A」

『ん？』
　

　
玲「俺なんかしたなら言って。」

『何にもしてないよ、？』

玲「話さなくなった」

『話さなくなった、？』

玲「さっきみたいにたくさん話してよ」

『話してなかったっけ、！
　ごめん、考え事しちゃってたかも、』

申し訳なさそうに困った顔をするから、
ああよかったなんて心を撫でた

玲「考え事って何？」

一瞬躊躇った顔をしたけど、
一息ついてから口を開いた

『お腹すいちゃって、ご飯なんだろう、って、、、』

玲「え？」

何を言われるか分かんなくて、構えてたけど、その言葉を聞いて俺の頭の中は、はてなだらけ。
頬を少し赤く染めて、下を向いてるA。

えーっと、ご飯を考えてた、？
夜ご飯？

玲「腹減ってんの？」

なんて言うと、Aは消えそうな声で、減ってると言った。

そん時俺は真幸さんの言葉を思い出した

玲「朝に弱い？」

『えっ、？』

玲「朝弱くて、腹減ると言葉数減ってちょっと不機嫌になる」

『、えっ、、？』

初めてAを見た時、真幸さんが俺にAの色んなことを教えてくれた、その中の一つ。

"あいつ、昔っから朝弱くて、腹減ると話さなくなって不機嫌になるんだよな。赤ちゃんかよってな。笑"

玲「なるほどね。笑」

『えっ、何何、なに、』

玲「俺も腹減った」

Aはお腹が空くと不機嫌になって、朝は弱い。なんて忘れないように頭ん中で何回も繰り返した

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