○ 53 反抗 ページ3
__
『急いで帰る支度するね！』って言ってから、バタバタとパソコンしまったり、教科書やらなんやらしまったり、
玲「そんな焦んなくてもいいって、笑」
『でも、待たせちゃったから！』
荷物を持って俺の方に向き合って、帰ろっか！なんて言って、真幸さんの方に向かうA。
Aの後に続いて、真幸さんのほうに向かうと、
ま「待ち合わせなんて、仲良くなったもんだな」
『な、待ち合わせじゃないよ、会えただけ』
自分で言って自分で恥ずかしくなったのか、どんどん声がちっちゃくなって、終いには下を向いたA。
ふーんなんて、真幸さんはにやにやしながら楽しんでる様子。
玲「なんかAが待ってたらしいっす、俺のこと、笑」
Aに追い討ちをかけるように言うと、
下を向いた顔はこっちを向いて、林檎みたいに赤くなった。
『玲於くんまでひどい、。もう一生待たないから』
俺のことを睨む目は1ミリも怖くなくて。
『玲於くんなんて置いていくから、』
そんなちっちゃな反抗も俺には可愛いだけ。
ま「はいはい、喧嘩しないで、さっさと2人で帰りなさい」
『だいたい、最初はまーくんだから、！』
ま「いーや、俺じゃない！ていうか、せっかく玲於くん待ってんだから！ほら、早く帰りな」
真幸さんに背中を押されて、店の外に出された
ま「じゃ、またお待ちしております」
一言告げて、真幸さんは店のドアを満面の笑顔で締めた、
そんな真幸さんを睨んだかと思うとこっちを向いた
玲「何？怒ってんの？」
だから、睨んだって1ミリも痒くもないんだって。
なんて思うけど、怒ってるAが面白くて、つい意地悪したくなった。
玲「ふーん、そ。じゃ、俺帰るわ」
Aと反対の方を向いて一歩歩いた時
『怒ってない、怒ってないから、』
俺の袖を掴んで、待って、って。
玲「いい子」
やっぱり堪んない。
__
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 248人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にこ。 | 作成日時：2021年12月9日 22時
