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○65 それでもいい ページ15
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ふと時計に目をやると
『やっばい、行かなきゃ』
やばいやばい、玲於くんとのラインに集中してたら家出る時間を10分過ぎてた。
慌てて荷物を取って家を出て、駆け足で駅まで向かって電車に駆け込んだ。
乗るはずだった電車が5分遅延してて、たまたま遅れた私も乗ることができた
うん、やっぱり良い一日になりそう
そう自分に言い聞かせながら、走って乱れた髪の毛を直した
携帯の画面を見ると
"佐野玲於から新着メッセージが3件あります"の文字
佐野玲於無視ですか
佐野玲於おい
佐野玲於本当に無視かよ
Aごめん、大学の時間間に合いそうになくて急いでた!
Aというかなんなら、玲於くんのせいまである遅刻したら
佐野玲於ふざけんな、笑
こんなラインに自然に口元が緩む
きっと玲於くんからしたら、こんなことは当たり前で
私はその中の1人かもしれない
ただの女の子友達の1人かもしれない
けどそれでもいい、
私と玲於くんはただの友達、それ以外なんでもない。
そう自分にしまい込んだ
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○66 震える携帯→←○ 64 他愛もないこと 貴女side
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作者名：にこ。 | 作成日時：2021年12月9日 22時
