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任務は特に問題も無く私は鬼を討伐した後、よもぎ餅を2つ買い屋敷に帰る途中に蝶屋敷に寄ろうと手土産を少し買った



「カアァァァ!ヨモギ餅!ヨモギ餅!アリガトウ、ヨモギ餅ガ食ベタカッタ。前ノ主人ガ好キデヨク一緒ニ食ベタカラ」


陽介によもぎ餅を千切ってあげると唐突にそう言われてお父さんの姿が脳裏に浮かんだ


お父さんが寝たきりの状態になる前に町へ行く時は必ずよもぎ餅を買って来てほしいと頼まれていた


『お父さんみたい…』


「?A、ドウシタ?」


『いや、なんでもない。あ、さつまいも持っててくれてありがとうね』


「大丈夫!俺ハAノ相棒ナンダカラソノクライノ働キハスル!」


そうかそうかと陽介の頭を撫でていると蝶屋敷に近寄った



「A!どうしたの?怪我したの?」


お邪魔しますと蝶屋敷に入ると奥からドタバタと足音を立ててアオイが駆け寄ってきた


心配してくれることを嬉しく思いながら通ったから寄ったのと説明するとアオイはホッ、と溜め息をついた


「なら良かったんですが…こんな深夜に来ないで下さいよ、緊急患者かと思うから……」


『ごめん、次からはお邪魔する時間には気を付けるよ』


全く…と言いながら背を向けたアオイからほんのりと嬉しそうな匂いがするので私は頬の筋肉を緩めた


「折角ですし、お茶くらいは出しますよ」

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作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月19日 19時

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