誓った3【鬼滅の刃】 (ページ40)

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煉獄side

「では…駅弁を…『二人前で』十三人前を頼む！A！そんな少しでよいのか？」

俺は少し右下の整ったAの横顔に向かって本当によいのか？と顔を近づけた

『大丈夫』

俺に遠慮して腹が減って倒れれば一大事！なら、後三人前は頼んだ方がよいのではないか！？うむ！そうだな、きっとその方がいい！

「すまないが、後三人前頼む！『師範！』どうした？」

慌てた様子のAに首を傾げるとそんなに食べれない…と言われてしまった。よもやだ！

「食べきれないならば俺が食うから安心しろ！」

『そう言うことじゃなくて…いいか、師範！奢ってくれてありがとう！』

呆れたかのように溜め息をついた殺那、向日葵のような明るい笑みを向けてきてこの笑顔はいつもの大人びた顔ではなく年相応の可愛い笑みだと思ってしまう

きっと…Aは亮二と善三の分まで頑張ろうと必死なのだろうな…わかる、分かるぞ！俺も長男だったからな！

『…師範？どうしたの？』

「いや、なんでもない！さぁ、席へと行こうか！」

『師範、声の大きさね』

「うむ！すまない！気を付けよう！」

『直ってないから！』

ペシッとAに叩かれてしまった……よもや、よもやだ！

『全く…師範は…』

そう言いながらもどこか嬉しそうに横を歩くA嬉しそうな笑みを絶やさせないよう、Aの幸せな未来の為にも俺は、鬼を滅殺しなければならないと強く思った