誓った3【鬼滅の刃】 (ページ39)

今日:1 hit、昨日:35 hit、合計:18,551 hit

138 ページ39

『へぇー…師範って弟が居たんですね？』

「うむ！千寿郎と言って俺の事を兄上と慕ってくれてる可愛いら奴だ！」

『眉毛とか師範に似てたらそっくりなんだろうな…』

私は師範とそっくりな眉毛を想像してふふっとつい、笑うのを堪えられなかった

「よもや！勇と同じ事をする！」

『ふふっ……ふふ…えっ？お父さんと同じ？』

「あぁ！勇も同じように笑っておった！流石親子だ！」

師範にそう言われて私の脳裏にはお父さんの笑顔が浮かんだ

「そう言えば…勇には確か、柱を目指していた親友が居たはずだったが…」

『親友？』

「あぁ！勇と違って愛想は良くなかったが腕は確かだった！勇と続いて柱になると噂されていたのに、ある日鬼殺隊を抜けてしまったのだ！よもやよもや」

『鬼殺隊を抜ける…』

その時、お父さんはどんな気持ちだったんだろうか…裏切られたと思った？もう、命をかけて戦う必要がなくて羨ましいと思った？親友が死ぬ確率が下がってホッとした？

返答なんてくるはずないと分かりきっているのに私は頭の中でお父さんに語りかけた

『あ、師範。これに乗るんですか？』

「腹が減ったな！弁当を買いに行くか！」

『師範、この乗り物…』

「日輪刀は隠しておけ！さぁ！弁当を買いに行くぞ！」

『師範！これ…「Aは何がいいか？俺が奢ってやる！」ありがとう…って……朝も師範が奢ってくれたよ！』

「いいのだ！さぁて、何を買おうか…よもや…よもやだ！」

『あぁ…もういいや！』

もう、師範は聞いてない…私は深く溜め息をついた