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夢主side
『ただいま』
任務から無事戻り屋敷に帰ると師範が何やら準備をしていた
「おぉ!帰ってきたか」
『うん、師範は任務?』
「うむ!実はそうなのだ!短期間のうちに無限列車と言う汽車で四十人以上の人が行方不明になっている!数名の剣士を送り込んだが全員消息を絶った!だから俺とAが行く!」
『やっぱり鬼ですか…四十人以上かぁ……師範、気を付けて………ん!?私も?』
気のせいかな?師範の口から私の名前が出た気がするんだけど…あぁ、近々しのぶさんの所に行かなきゃかな……?
「あぁ!Aと俺と他何人かの剣士の合同任務だ!明日の早朝に出発するから早く寝るといい!」
『分かりました…あ!さつま芋を買ってきたのでこんな時間ですけどさつま芋の味噌汁作りますか?』
「わしょいわしょい!よもや!よもやだ!頼むぞ!」
私は台所に立ちさつま芋の味噌汁をちゃちゃっと作る
「ありがとう!では頂こう!いただきます!」
『いっぱい作ったので飲めなければ後日飲めばいいですよ。いただきます』
師範と二人で座ってゆっくりとさつま芋の味噌汁を飲む
『善三と亮二兄さんは?』
「むぅ…中々一緒になる機会がなくてな…善三と亮二と俺の三人で合同任務が一回あったきりだ……Aとは今回が初めてだしな!」
確かに…師範となったのは今回が始めてだ
そう思いながら器をゆっくりと傾けた
夜空に浮かぶ綺麗な満月を見ると何やら胸騒ぎがする………でも、今回の任務は師範もいるし他の人も居ると言う…きっと大丈夫だ。
そんな確証は無いのに、無理矢理そう思いながら私は眠りについた
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作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月19日 19時