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『善三……少し見ない間になんか身長伸びてない?』
「まぁ…だいぶ伸びたよね。成長期ってやつらしいよ。てか、姉貴離れて暑苦しい」
前は少し見下ろされていたのだが今はだいぶ見下ろされている感じがする
『今、どのくらい?』
「んー…160はあるかな」
『嘘!?前は153だったじゃん!可笑しいって!』
「まぁ、姉貴は同年代の女性と比べても結構小さいよね」
そう言いながら湯飲みに入っていた牛乳を飲み干した善三の頭をグーで殴る
『人が気にしてる事を言わないっ!』
「いった…姉貴ってすぐ手ぇ出すけどそれだと異性に好かれないよ?」
『煩いよ!』
ドスドスと善三を殴っていると玄関から女性の声が聞こえてきた
どうしたんだろう…?
「すみませんー!」
私は、はーいと声をかけて善三のお腹を思いっきり殴って玄関へと向かった
「うぐっ」
そこに居た二人の女性、一人の女性はたれ目がちで優しそうな顔つきだった。肩まである漆黒の髪をなびかせている
もう一人の女性は少しつり目がちのキツそうな感じで腰まである鮮やかな黒髪を下ろしたままだ
この綺麗な女性二人だったが鬼殺隊の隊服に身を包んでいるのでやっぱりそっち関連なのだろう
『どうしました?』
私が顔を出すと二人はポッと頬を少し桃色に染め、少し視線を下に落として私に聞いてきた
「……日暮…日暮亮二君と善三君はいますか?」
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作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月19日 19時