誓った3【鬼滅の刃】 (ページ4)

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「むう！実は鬼を庇った鬼殺隊員が居る故に今度の柱会議で裁くことになったのだ！鬼を庇うなどよもやよもやだ！俺は鬼もろとも斬首してもよいのだと思うのだが…」

師範が言い終わらない内にドンッと音がして音の方を見ると亮二兄さんが柱に拳をめり込ませていた

「悪いんだけど師匠……俺、急に耳が可笑しくなったみたいだわ。は？鬼を庇う鬼殺隊員？はっ…何それ……意味わかんねぇ。頭可笑しいんじゃねぇのか？」

亮二兄さんは髪をくしゃりと掴むと拳に力を入れて大声で叫んだ

「俺等の家族を殺した鬼を庇った！？ふざけんじゃねぇ！鬼と共存するつもりなのか！そいつは！鬼は俺等から大切な人を奪ってく奴だぞ！そんな鬼を庇うって……「亮二、落ち着け」師匠……だってよ…そんな奴………」

ひしゃげた柱から手を離した亮二兄さんの拳は血で赤く濡れていた

「兎に角、他の人が認めても俺は認めねぇ」

それだけ言うと亮二兄さんはふらふらとどこかへ行ってしまった

「兄貴があんなに感情を丸だしにして叫ぶなんてどうしたのさ？」

善三がお饅頭を食べながら聞いてきたのでさっきのことを話すと善三の顔つきが変わった

「鬼……」

ギリッと歯を噛み締め手を握る

「鬼は憎くて滅びればいいと思っているけど……もし、その鬼が人を食べないのなら認めていいかも知れない」

おっ…？善三は亮二兄さんの意見とは反対だぞ？

「師匠達に認められたならの話だけど」

そこまで言うとお饅頭を食べながら横を通り過ぎて行った