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「本当に何をやってるの!」



ここ蝶屋敷に来てアオイに怒られるのは何回だろうか……と視線を遠くへと移す


アオイは私に対して怒ると敬語が外れる。そして、敬語が外れる時は必ず薬の量が増えると知った



「Aはまだ怪我人!機能回復訓練が終わったからってこんな激しい運動は危険なの!」



岩を背負って走ってたら怒られたので仕方なく真剣で技を出しているとアオイに見つかり蝶屋敷の壁を乗り越えて逃げたのがいけなかった


脇腹の傷が開き呼吸で止血したものの真っ白な服には赤い水玉模様がはっきりとついていてアオイとしのぶさんからお叱りを受けた




「あなたって人は……」


『…ごめんなさい』



頭を下げるとアオイからは心配する匂いが濃くなってきて少なからずは心配してくれるんだと思うとつい嬉しくなって頬が緩みそうになる


けれども、アオイからしたら何?こいつ、急に笑いだしてキモいんだけど。ってなるので全力で頬の筋肉に力を入れる



『私が鍛練を怠れば救えたはずだった人が救えなくなるかもしれない。1秒でも多く鍛練すればその分少しずつ強くなれる。だから…「そうですけど…休息も大事な訓練だと思って下さい!Aは体を酷使しすぎてる!」そんなことは…』



言葉を続けようとした私の声を遮りアオイはより一層声を大きくする


「しのぶ様も言ってましたが無茶しすぎ!隈は凄いしいつから寝てなかったの!そんなんだと倒れますよ!」


自己管理が出来ないなら鍛練中止!と言われてうっ、と言葉に詰まる


『いや、本当に勘弁して下さい。私の一日はほとんどが鍛練だったんだよ!それを減らしたらご飯食べるか寝るしかないの!そんな生活だと肥える!私を太らせたいの!?』


「毎日とは言ってません。兎にも角にも今日は寝てて下さい!」


アオイに背中を押されて仕方なくベッドに入った


アオイが居なくなったら少しだけ素振りしようとした私の考えを見透かしたのかアオイは私が眠りにつくまでずっと入り口で仁王立ちの体制で居た

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作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月19日 19時

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