117 ページ18
必死に防御したつもりだったが隊士達は血を流して倒れ私の体からも血が吹き出した
間に合わなかった……夜明けは?夜明けはあとどのくらいで………
「君以外は皆死んじゃった?弱かったねぇ、意気込んできたのに」
『ゴホッ、黙れよ。お前』
守れなかった…攻撃を捌けなかった、私が未熟だから………
「どんどん行くぜ」
____血鬼術 凍り雲
咄嗟に身を引くもあの雲に当たった部分が凍る
____血鬼術 寒冷の白姫
_____陽の呼吸 漆ノ型 鳳凰の羽ばたき
上に跳んで攻撃を避けたが空中に繰り出された蓮葉氷が体を突き刺さる
あいつは無傷で笑っていやがるのに私はもう立ってるのも結構辛い
「ねぇねぇ、名前は?名前は何て言うの?」
『言ったら光殺のこと教えてくれる?』
「いいよ」
私は少し間を開けてあいつに言った
『日暮 A』
「へぇ〜Aちゃんか、いい名前だねぇ」
容赦なく攻撃してくるあいつの攻撃を必死に捌ききると後ろの隊士達を守るように立った
まだ息がある人が居る……その人達だけは助ける
そう思い直して再び刀を握る手に力を入れた
まだ、私は負けてない。そう意気込んだ気持ちに体が追い付けなくなった。一歩踏み出した時、足から血が吹き出した
気にせず戦い続けると腕からも血が滲んできて急に頭がぼんやりとしてきた
血を流しすぎたと止血する間も与えられず攻撃が迫り来るので捌くのに精一杯だけど捌ききれずに攻撃をくらう
『ゴホッ、ゲホッ』
「あーあ、吐血までしちゃって苦しいだろう?大丈夫、俺がすぐ楽にしてやるから」
もう、こいつには勝てない……無理なんだ
____心では負けるなよ?
あれ?この言葉って誰から言われたんだっけ?
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月19日 19時