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鬼が居ると思ったのと同時に足は動いていた
さっきの炭治郎の声には心配しているような声がしたからあの箱に入っていた鬼だったのだろう
ただ、何故だろう?今はあの鬼を見逃してはいけないと思った
すぐに鬼の元へと向かうと後ろにはカナヲさんが刀を持って追いかけていた
私は刀に手をかけ体を捻り頚を落とそうとした。私の手を止めたのは鎹鴉の声だった
「伝令!伝令!カァァァ 伝令アリ!炭治郎・禰豆子両名ヲ拘束 本部ヘ連レ帰ルベシ!
炭治郎及ビ鬼ノ禰豆子 拘束シ本部ヘ連レ帰レ!
炭治郎 額ニ傷アリ
竹ヲ噛ンダ鬼禰豆子!!」
この少女の鬼……竹を噛んでて………
『くっ……この子が禰豆子だ』
後少し刀を振れば頚を落としていた。それが良かったのか悪かったのか…
少なくともこの鬼は人間を食べていない。でも、どうやって飢餓を乗り越えているんだろう。私達を見て涎を垂れ流したり興奮したりする様子はない
『禰豆子……カナヲさん、どうしますか?』
カナヲさんに聞くとカナヲさんは銅貨を投げて裏か表か確認するとこう言った
「箱に入りたいらしいから入れて本部へ連れ帰る」
『了解です。あと、アオイ達は元気ですか?』
カナヲさんはこくりと頷くとアオイ達と仲良くしてくれてありがとうと少しだけ微笑んだ
『カナヲさんの笑顔ってとても可愛いですね!元々カナヲさんの顔は整っていますけど何だか今は妹を見ている姉みたいな優しい感じでいいですね』
私がそう言うとカナヲさんは首を傾げてありがとうと一言呟いた
「Aだったよね?敬語はいらない。よろしく」
『じゃあカナヲで、よろしくね』
カナヲに微笑みかけてしのぶさんと合流するため走った
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作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月19日 19時