誓った2【鬼滅の刃】

73 ページ25

指定された場所まで向かうと山に有る屋敷に来た


『こんな楽な山道は初めて…』



そう呟くと目の前の屋敷から鬼の匂いがしてギシギシと床を踏む音が聞こえて人が出てくる気配がした


気配の方へ走ると血だらけの人が降ってきた



『どうしました！？』


受け止めるとその人は頭から血を流していてもう、長くはないのは明確だった


「キャーーッ」


「見るな！」


炭治郎も駆け寄ってくる


「大丈夫ですか しっかり…」


この人は傷が深い……一先ず地面に下ろさなければ


私はゆっくりとこの人を下ろすと男の人はゆっくり口を開いた


「出ら…せっ…かく…
あ…あ…出られ…たの…に…外に…出ら…れた…のに…死…ぬ…のか…？俺…死ぬ…の…か」


炭治郎は辛そうな匂いをさせると男の人を黙って抱き締めた



屋敷の奥から耳をつんざくような音がして鼓を叩く音が聞こえる


炭治郎が抱き締めていた男の人は冷たくなって、すでに事切れていた





辛かったでしょう、痛かったでしょう。それに怖くて絶望しましたよね？ごめんなさい、もう少し早く着いていれば……貴方は生きていたのかも知れないのに…



私は唇を噛み締めて手を握り締めた


「に 兄ちゃんじゃない……兄ちゃんは柿色の着物着てる…」


て言うことはまだ、人が居るのか……って、子供居たの！？気づかなかった…

74→←72

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す