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「炎の呼吸?」


『うん、最初に師範と出会った時に師範が使ってた技だよ。技を使うのは流石に無理だと思うけど呼吸って言うのは大切何だと思う』


「なるほど、呼吸を意識して切ればいいと」


『うん』


「しっ!やるぞ!」



私は木刀を持って岩の前で構えた



そう言えば、お父さんも何か使っていた…何だっけ…どう言う技を…



目を閉じてゆっくりと深呼吸


酸素を全体に渡らせるイメージで……


思い出せ、きっと…この岩を切るために必要だから





あの日のお父さんの姿を思い出して服の上から見えた筋肉の動きを再現する



ギュッと柄を持って、刃には当たる所以外余計な力を入れないで腕を引き、腰を捻って真っ直ぐ……!!




スパンッと岩が切れた



『やっ……たぁ!切れた!切れたよ!』


「見事!よくやった!」


『師範!?』


いつの間にか師範が木の影から出てきて拍手をしていた


「よく、成し遂げた!流石だ!」


師範に頭をポンポンと撫でられて私はえへへっとはにかんだ


「もうじき、2人も切れるはずだ」



師範はそう言うと私に今は休憩と言ってその場に座り込んだ


師範の予言通り、2人とも1週間経つ頃には岩が切れていた



「うむ!皆よくやった!では、次は呼吸を教えよう」



呼吸の型と言うのを教えてもらったけどお腹に力が入ってないとお腹を容赦無く叩かれてご飯の量を減らされる



師範との鍛練は辛くて逃げ出しそうになったけどその倍楽しくてあっという間に1年が過ぎた

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作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月3日 20時

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