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1話 ページ3

「なんで百葉箱なんかに…」

あ、いた。


『恵ー!』

「………なんでいるんすか。A先輩。」

『ふふっ、大切な後輩がここにいるからね。何かあった時不安になるじゃない?』

原作を知ってるからなんて言えないしなぁ。でも私嘘は言ってない。恵が心配なのは本当だし。

「それは、まぁありがたいですけど。五条先生には言って来たんですよね?…言ってないと思いますけど。」


『だって言ったら絶対嫌がるから、、、』

お兄ちゃん(五条先生)は私が遠くに行くのを嫌がる。と、言うよりも不安そうにするんだよね。
そんなに弱くないはずなんだけど。

話をしてたら問題の百葉箱に着いた。…ないんだろうなぁ。
恵が開けて閉めてを繰り返してから必死に探してる。あ、そういえばこの後お兄ちゃんに電話するんだっけ?

「ないんですけど。」

すごく不機嫌そう。イライラしてるね。お兄ちゃんも煽ってるようにしか聞こえない言い回しするからよりイラつくんだろう。

「次会ったら1発殴ろう。」

『ふふっ、頑張ってー。どうせ見つけるまで帰ってくるなって言われたんでしょう?また明日探そう?』

ちなみに私も伊地知さんに頼んで潜入できるようにしてもらったから問題ない。

「…五条先生の味方しないんですか?」

『今回は自業自得だからね。それに私が味方したところで変わらないじゃない。頑張れ、恵。


…何回も言っているけれど、敬語じゃなくていいんだよ?』

なんか結構昔からの知り合いだし、ソワソワするんだよね。先輩って言ったって1つだけだし、特に先輩らしいこともしていないから変な感じ。

「、、、考えておきます。」

絶対敬語をやめない時の答えじゃん。

「そういえば、狗巻先輩とかにも言ってないんですか?ここに来ること。」

………ん?あっ、、、、。

『忘れてた。…怒ってると思う?』



「、、、、、、まぁ。」


今からじゃ遅いだろうし、いいかな。きっと大丈夫だよね!!

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作者名:桜簪 | 作成日時:2021年1月16日 16時

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