肆 ページ8
「___ますっ!!」
この声は炭治郎ね。ってことはまだ実弥は来ていないわね。
『賑やかね。あまり騒ぐのは良くないわ。』
私が言うと、今いる柱は1列に並んで跪き、炭治郎は私と柱たちの対応に二重で驚いている。
「お久しぶりでございます。また無事にお会いできた事嬉しく思うと共に、騒がしくしてしまったことにお詫び致します。」
しのぶが仰々しく言う。そんな固くならなくていいのだけれど。
『私も会えて嬉しいわ。前から言っているけど、私はみんなと同じ柱なのだからこんなにしなくていいのよ。それと一応注意はしたけれどそこまで謝らないで。』
「A様は我々の統率者です。皆貴女を尊敬しているのです。」
せめて様呼びはやめて欲しかったのだけど、無理そうね。そろそろ炭治郎に話題を振らないと可愛そうかしら。
『炭治郎ね。怪我は大丈夫かしら?随分痛そうだけれど。』
炭治郎の事だから私の事を覚えているはずよね。どう来るかしら。
「だ、大丈夫…です。あの時の人…です……よね?」
てっきり名前を呼ばれるかと思っていたのだけれど。流石にしないかしらね。ここで否定をしても肯定をしても、後で不味い気がするわ。どうしようかしら。取り敢えず微笑んでおこう←
「A様?「鬼を連れた馬鹿隊員とはそいつかィ。一体絶対どういうつもりだィ。」」
「不死川様おやめ下さい!!」
「申し訳ありません、胡蝶様!!」
「不死川さん、勝手なことをしないで下さい。」
しのぶが怒っているわ。原作でも思ったけれど、やはり珍しいわね。あまり隠の方々を困らせるのも可哀想ね。禰豆子が刺されるのも嫌だわ。
『実弥、やめなさい。その箱をこちらへ渡して。』
「A様、コイツは鬼です。生かしておけないッ!!」
その瞬間実弥は箱を刺した。分かってたのに止められなかった。次は止めないと!!
炭治郎の頭突きが当たる前に間に入って実弥の腕掴み、炭治郎のおでこをおさえる。よかった。今度は止められたわ。
『2人ともそこまでです。これ以上は私が許しません。炭治郎、大切な妹様を傷つけてしまったこと深くお詫び申し上げます。』
深く頭を下げると柱たちから声が上がるが、気にしないわ。悪いことは謝らなければならないもの。
「あっ、いや、別に貴女は何もしていないので、気にしないで下さい。と言うか、頭を上げてください!!」
とても優しいわね。
『寛大な心感謝致します。』
「「お館様の御成です。」」
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むいむい - ラインのプロフィールのところに長女ちゃんの絵を使っても良いでしょうか (7月2日 13時) (レス) id: 0d0f0690eb (このIDを非表示/違反報告)
メア様推しの人 - どうしたらそんなに絵が上手くなるんですか? (6月4日 23時) (レス) @page16 id: b2dbf5b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
れーー - 絵うますぎ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ほ - 16歳だったら、御館様と歳近すぎません?(( (2020年8月23日 18時) (レス) id: 0579cbeafd (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - (あんぐり)えっ絵上手すぎ‥手の書き方神やん (2020年5月23日 6時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜簪 | 作成日時:2019年11月27日 22時