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弐拾参 ページ32

「じゃあ女将さん、こいつらよろしく頼むわ。お前ら達者でな。」

私と雛鶴は無事潜入できたわ。ここが京極屋、思っていたよりも綺麗ね。

「あんた達は別嬪だからね、しっかり頼むよ。」

『えぇ、勿論です。あの女将さん、お願いがあるのですが聞いていただけないでしょうか。』

雛鶴が毒を飲まなくていいようにする為、このお願いは聞いてもらわないと困るわ。

「なんだい。一応聞くよ。」

『ありがとうございます。雛鶴となるべく一緒にいたいのです。できる限りでいいので…いけませんか?』

「私からもお願いします。女将さん。」

雛鶴には事前にお願いをすることを伝えていたので、一緒にお願いをしてくれる。

「そんな事かい。仕事に支障が出なければ別に構わないよ。頑張りな。」

『「ありがとうございます。」』

この女将さんもいい人。確かこの人も堕姫によって殺されるのよね。私なんかが止められるかしら。ただでさえ今回は原作を捻じ曲げるところが多いのに、私は全部対処できるのか不安だわ。

「A様行きましょう。」

『___っ、え、えぇそうね。』

雛鶴に気を使わせてしまった。名前も様付けだといけないから呼び捨てです構わないと言ったのに。そのかわり小声だったけれど。

私たちは一旦別れて、部屋に案内された。これからしばらくは花魁の仕事と鬼殺隊の仕事を両立させなければいけないのね。……大変だわ。なるべく早めに堕姫____蕨姫花魁に会っておく必要があるわね。

コンコン

『どなたでしょうか。』

嘘。分かってる。誰が襖の奥にいるかなんて、すぐ分かるわ。まさか向こうから来てくれるなんてね。

「失礼するわよ。」

襖が開かれて現れたのはやはり_____蕨姫花魁。

「とても美しい娘が入ったと騒いでいたけれど、本当なのね。あんたはとても美しいわ。」

動揺を隠せ。匂いにも音にも、表情にも。

『そんな、私には勿体ないお言葉ですわ。』

今襲ってこられたら、確実に死んでしまうわね。でもなんとなくだけれど大丈夫な気がするのよ。

「あんた名前は。」

『はい。Aと申します。』

「そう。」

聞いておいて、興味なさそうね。興味を持って欲しかった訳では無いけれど、なんか悲しいわ。名前を聞いて以来何も言ってこない。鬼相手に言うのもどうかと思うけれど、気まずい。

『何か私に御用でしたか。』

「別に、ただの確認よ。じゃあね、A。」

確認、ね。言うだけ言って帰って行った。なんというか自由ね。

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むいむい - ラインのプロフィールのところに長女ちゃんの絵を使っても良いでしょうか (7月2日 13時) (レス) id: 0d0f0690eb (このIDを非表示/違反報告)
メア様推しの人 - どうしたらそんなに絵が上手くなるんですか? (6月4日 23時) (レス) @page16 id: b2dbf5b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
れーー - 絵うますぎ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
- 16歳だったら、御館様と歳近すぎません?(( (2020年8月23日 18時) (レス) id: 0579cbeafd (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - (あんぐり)えっ絵上手すぎ‥手の書き方神やん (2020年5月23日 6時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜簪 | 作成日時:2019年11月27日 22時

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